e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

常照寺・吉野太夫花供養

4月13

tayu 昨年の太夫さんに引き続き、嶋原に10代の若い「桜木太夫」さんが誕生しました。
伊藤博文の寵愛を受けていたという名花の源氏名を引き継いだ桜木太夫さんは若雲太夫さんの姪で、幼い頃から禿(かむろ)として島原に関わり、小学校から習い事を始めて、日本舞踊や茶道、琴をたしなんできたそうです。
その襲名報告も兼ねた12日。鷹峯の常照寺門前に春風が通り抜けると、太夫道中を待ちわびる人々の歓声も、桜の花びらと共に舞い上がります。
桜木、薄雲、如月の三太夫が連なって、胸を張り内八文字をゆっくりと踏み進める姿は壮観でした。
立礼席でお茶を点てる薄雲太夫さんの笄の上にも、薄紅色の枝垂れ桜が降り注ぎます。
境内にある様々な品種の桜は、例年ならば順番に咲いていくそうですが、今年は一度に花開いたのだとか。
煎茶席や遺芳庵席も巡っていたため、若雲太夫さんのお点前や墓参を観るのが叶わず残念でしたが、一度に5人もの太夫さんに会える催しは貴重だと言えます。
また、吉野太夫墓所近くの開山廟では古参の花扇太夫さんが撮影に応じていました。華やかな席は若い太夫に譲るものの、年齢を重ねても今なお人々の憧れの花であり続けている事を物語っていました。

島原文化の灯

9月16

wa  京の花街・島原で現在もお茶屋営業を続けている「輪違屋」が、10年ぶりに公開されています。
6名が所属しているという太夫さんは、今でこそマンションから派遣されて来るそうですが、かつては置屋として輪違屋の中で共同生活をされており、その部屋は非公開の3階部分にも残っているようです。
10年前の初公開時に訪れた時には、その豪華な打掛や太夫そのもの神秘性の方に関心がありましたが、その後様々な機会太夫道中や舞を観るに従って、観光イベントだけでは伺い知れない奥深さにも触れてみたいと感じて来ました。
それだけに、輪違屋に跡取りがいないという事がとても気掛かりです。
京都市の指定・登録文化財としての建物自体は残されたとしても、他の花街とも違う、島原独自の文化は、今後どの様に守られていくのでしょうか。
資金が必須とはいえども、お金だけでは文化芸能の継承にはなれず、主客双方の文化レベルも維持していかなければいけません。
同じく付近で特別公開していた角屋は、「京の夏の旅」としての公開時には二階座敷と美術館は拝観できませんでしたが、15日より通常公開に戻っているので、二階座敷を予約して、輪違屋と共に観賞する絶好の機会です。
来月には「角屋の文化講座」や「太夫の舞 鑑賞会」も予定されています。

美容室「やまと」と日本髪資料館

2月27

yamato芸舞妓や嶋原の太夫の髪を結ってきた美容室「やまと」と併設の日本髪資料館が2月末で閉められると聞いて、慌てて見学に行って来ました。
コンパクトな空間ながら、櫛や簪にも本物にこだわった日本髪の豆かつらは古墳時代から現代のものまで、想像を越える数でした。
実演映像の上映もあり、束ねられた髪がまるで漆を塗り込めた板の様になり、そこからみるみるうちに髷(まげ)に変化していくダイナミックな手技に引き込まれ、一人で長らく見入っている人もいました。
真っ直ぐに伸び、「烏の濡れ羽色」と評される黒髪ならではの結髪の世界は、現代のアートシーンでも十分に通用する気がするのに、現在京都の結髪師は5人だけ。高齢化も進んでいるそうです。
「やまと」の結髪師・石原哲男さんは今後は持病の療養に専念され、閉館後の日本髪資料館のコレクションの行方についてはまだ決まっておらず、豆かつらをまとめて引き取って貰えるところを探す予定だそうです。

高砂太夫と菊川太夫

8月23

lux「ラグジュアリー・キョウト」が主催するイベント「元高砂太夫の花街の世界」。
花街・嶋原の髪結屋で生まれ育った元高砂太夫こと櫛田一栄さんへの質問タイムには、ここだけのオフレコ話が飛び出し、菊川太夫さんの舞「黒髪」では艶やかな衣装と仕草には憧れのため息が漏れました。

櫛田さんのお店「櫛菊」(075-351-4908)では、お茶とお菓子を頂いたり、投扇興などを楽しむ事ができると聞きました。「来る前に電話しとくれやす。Gパン履いてるかもしれんさかい」とのこと。さすが花街の人のお話はウイットが利いていて、まだ初々しさの残る菊川太夫さんとの掛け合いもまるで漫才のようです。

12月には嶋原の伝統行事である餅つきが行われ、おぜんざいの振る舞い等があるそうです。
大河ドラマに登場する新選組ゆかりの地でもあるので、いっそう賑わいそうですね。
長年京都に住んでいる人にとっても馴染みの無かった嶋原という町が、少しずつ身近に感じられるようになってきた気がします。

2010年8月23日 | イベント, 花街 | No Comments »

高雄と嵐山の紅葉

11月9
如月太夫

如月太夫

高雄の紅葉は、1~2週間後、嵐山の紅葉は2週間後辺りが見頃を迎えそうです。
真っ赤な盛りも良いですが、少し手前の頃は優しい色合いをしています。

嵐山もみじ祭は、春の三船祭と嵯峨大念仏狂言を一つに凝縮したかのようなお得感のあるイベントでした。嶋原の如月太夫の流れるようなお点前と堂々とした太夫道中には、美しい紅葉を観た時と同じ溜息を漏らしてしまいました。

高雄・神護寺では、年配の参拝者も、あの急な石段を果敢に登っていました。
ライトアップは華美な演出が無く、澄んだ空気が胸をスッキリとさせてくれます。

なお、嵐山~高雄間は、「嵐山&高雄フリーきっぷ」や「嵐山高雄パークウェイバス」があるので、異なる風情を一日で満喫できます。

島原太夫さんの自伝

6月16

島原花扇太夫さんの自伝「太夫になった京おんな」(白馬社)を読みました。
歌舞伎や物語で登場する煌びやかな太夫ではなく、本人が語る島原太夫誕生の物語です
もくじには「廓のファッション史」「名妓「吉野太夫」物語」「同志社失敗」「リストラ太夫」など、興味をそそられる話題が満載。直感のままに行動!その後で考える!という花扇さんの体当たり行動と失敗話に思わず吹き出しながらも、周りの人に支えられながら自分で選んだ道に責任を持って挑む姿に引き込まれ、あっという間に読めてしまいました。
人生の途中での数々の挫折は、その時は「失敗」であっても、後に思いがけない「幸運」を運んでくれる事もある。そんな勇気をもらえる本だと思います。

2009年6月16日 | 芸能・アート | 1 Comment »

こったいの会 吉例 節分おばけ

2月4

暦の上では2月4日から春になります。

島原の太夫さん率いる「こったいの会 吉例 節分おばけの追っかけをしてみました。
今年のメンバーは、鬼娘や旅がらす、新選組にペット連れのもののけ姫、ガチャピンに車椅子のバカ殿様、一体何なのか分からない変装者…なんてこったい!
八坂神社の節分祭で、舞妓さんたちが舞殿にて大真面目に舞を奉納する傍ら、これらの異様な一行が舞台脇を横切ると、参拝者の中からクスクスと笑みが起こります。

独自の路線を展開する京の花街・島原の無邪気な厄落としでした。

2009年2月04日 | イベント | No Comments »

宝鏡寺のミニチュアたち

3月3
宝鏡寺の雛人形

宝鏡寺の雛人形

1日に宝鏡寺( 通称「人形寺」)での島原太夫の舞を観に行きましたが、境内はもの凄い人だかり!!開始間際に着いたので、人の頭で太夫さんが殆ど観えな~い!
その代わり、応援に来られていた島原の司太夫さんを発見、お話しする事ができました。
恒例の人形展では、当寺が所蔵する雛飾りの数々の中に、米粒程の大きさの人形や、「登り窯」があったのには驚きました。
ミニチュア好きにはたまらない雛飾りの展示は、思文閣美術館や京都文化博物館、京都国立博物館やさがの人形の家でも開催されています。

2008年3月03日 | お寺 | No Comments »

太夫さんの写真

9月10
太夫さんの写真

太夫さんの写真

『二夜連続ドラマスペシャル「輪違屋糸里」~女たちの新選組~を観ていて、ふと大阪・心斎橋にある老舗の喫茶店『麓鳴館』を思い出しました。
珈琲が似合うレトロな空間に、なぜか太夫さんの写真。
問い合わせたところ「棚橋紫水さんという有名な写真家の撮影で、松扇太夫…という名前だったでしょうか」とのこと。
JAZZやリュートのライブを定期的に行うお店なので、あらゆる芸や教養を極めた太夫を仰ぐ気持ちが込められているのでしょうか。

太夫道中を見たい

10月2

太夫道中を見たい!という方に朗報です。
太夫道中とは、太夫が置屋から揚屋へ内八文字を踏んで練り歩く様のこと。

10/6(金)北政所茶会 吉野太夫ゆかりの「遺芳庵」が公開され、太夫道中と御点前があります。 残念ながら茶席は満席ですが、タイミング次第では太夫さんが茶席まで移動するのを観られるかも…とのこと。
お問い合わせ:075-561-9966(高台寺)

10/7(土)「京都・清水焼団地 第7回楽陶祭」: 山科の清水焼団地にて嶋原太夫道中が行われます。
お問い合わせ:075-581-6188(清水焼団地協同組合事務所)

島原の司太夫さん、大忙しですね。

2006年10月02日 | 芸能・アート | No Comments »
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