e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

天神さんの「泣き相撲」と「御手洗祭」

8月17

naki
京の七夕」の会場のひとつ、北野天満宮では「北野七夕祭」(16日まで)が行われていました。
「北野天神泣き相撲」では、立派なまわしを付けた生後5~6か月から2歳までの赤ちゃんが、お父さんやお母さんに抱かれて神楽殿に「土俵入り」。
にこにこ顔の行司さんを挟んで向き合うやいなや、母親にしがみ付いたまま振り向かなかったり、見合う前から顔を真っ赤にして大声で泣き始めたり。
相撲になっているのかいないのか、なんともかしましい状況でしたが、これは泣いた方が勝ちとされています。
なんせ赤ちゃん達が主役なので、「え~次の取り組みですが~まだ現れませんね。」と、大人の思惑通りに進行しない事もありますが、そこは観客もおおらかに見守っていました。
「御手洗川足つけ燈明神事」の方は、週末にも関わらず、昼間だととても空いていて驚きました。
京都に住む知人達にもまだ十分には浸透していないようで、
「天神さんでも御手洗祭があるのん?下鴨神社のは行きそびれたから、そっち行ってみよかな」という調子です。
濡れた足のままで歩き、靴を着脱するための床几やすのこ、頭上のテントからはドライ型ミスト装置も設置されていたので、小さな子供を連れた家族連れでものんびりと楽しめていたようです。
未知の体験におびえたり、冷たい水に驚いたりはしゃいだり。その瑞々しい桃の様な頬が小麦色に焼けるまで、子供達の夏はあともう少し、続きます。 動画はこちら

京友禅の眼鏡拭き

8月7

soo
伯母の誕生日が来ていた事をうっかり忘れていて、何を贈ろうかと考えていたところ、聞き覚えのあるブランドが目に入りました。
京友禅の若手職人達が立ち上げた「SOO(ソマル)」の眼鏡拭き「おふき」です。
絹素材の中でも眼鏡拭きに適した着物生地を使い、伝統柄に新しい感性を加えた小紋柄を、本物の京友禅で染め上げています。
噂には聞いていましたが、実際に手に取ると正絹100%の眼鏡拭きというよりは端切れの如き薄さと軽さ。ですが、この方が眼鏡ケースやバッグに畳んで入れても邪魔にならなさそうです。
「墨黒」「深紅(こきくれない)」「黄海松藍(こいみるあい)」「茄子紺」の五色は、華やかさも落ち着きもあるいい塩梅の色味で、幅広い年齢の人に合いそうだと即決しました。
夫婦で使ってもらおうと、夏限定の提灯柄は祇園祭が大好きな伯父に。
和装で応対していた男性が、
「皆さん、京友禅の良さをよく知っていても、いざ買うとなると値段の桁数がこれより二つくらい増えてしまいますし、我々売る方もどうぞ気軽にとは言いにくいですしね」と。
こちらの商品は、インターネット通販は無く、京都でしか手に入らないもの。
眼鏡だけでなくスマートフォンの画面を拭くのにも使えるという事で、外国の方へのかさばらないお土産にも良さそうです。今のところはまだこの「おふき」しか商品は無いようですが、今後はどんな商品が展開されるのか、期待しています。
夏限定柄が販売されている京都伊勢丹での催事は8日までですが、次回は9月に京都マルイで予定されているそうです。
取り扱い店舗については、公式フェイスブックにも情報が掲載されているので、こちらからも直接「こんな商品が欲しい!」と提案したりできるのではないでしょうか。

2017年8月07日 | お店, 和雑貨 | No Comments »

京都で盆踊り

7月31

bon
どちらかというと地蔵盆の方が盛んな京都ですが、盆踊り大会が毎年開催されているところもあります。
先日行われたのが、西本願寺の「本願寺納涼盆踊り大会」。
境内の北側にある広大な駐車場に櫓が組まれ、音頭が響きわたるなかで浴衣や洋服姿の老若男女が踊っていました。
どうやら「ゆかたレンタル&着付け」のコーナーもあったようです。
「本願寺グルメストリート」も同時開催されていて、定番の屋台メニューに加えて、有名B級グルメの「富士宮焼きそば」、矢尾定の鮎塩焼きやわらび餅、前田珈琲のかき氷など京都でお馴染みのお店の出店もあり、京都グルメも味わえます。
テント付きの床几もたくさんあるため、甚平姿の赤ちゃんから夫婦連れのお年寄りまで腰かけて食べていました。
夕闇が降りてきて提灯に一層の赤みが増したころ、吉本芸人のお笑いライブが始まると、同時にたくさんの人だかりが舞台へと吸い寄せられていきました。
そういえば、屋台に目移りしてばかりで、踊る事をすっかり忘れてしまっていたな…。

祇園祭後祭・私的宵山ルート

7月25

taka
2017年の祇園祭宵山は、後祭をメインに楽しませて頂きました。
暑さがやわらぐ夕暮れに、大行列を覚悟の上で大船鉾に到着すると、「鉾に上がるまで45分待ち」とのこと。粽も既に完売です。
ひとまずは協賛の呈茶席へ入り、大船鉾を再建する際に参考にされたという掛け軸を間近で観ながら、限定のお菓子とお薄を頂きました。
大船鉾へは意外と早く入る事ができ、まだ新しい木の香りがする船上から下を見下ろすと、黒山と浴衣の波の上に浮かんでいるようです。
ご神体の神功皇后にお賽銭をしたり、?人の背丈程もある大きな房飾り等を観ながら、結局は20分程で降りて来られました。
数々の山鉾を見上げながら、「祇園祭後祭エコ屋台村」に入り、「ローストビーフ丼」や「鱧天バーガー」、「トマトの蜂蜜漬け」等を夕食に。
京都芸術センターのグラウンドにテント付きの床几がたくさん並んでいるので、子供からお年寄りまで屋台グルメやゲームを楽しんでいました。
毎年宵山でそぞろ歩きする人々を観ていると、ベビーカーを押したり乳幼児連れの夫婦をたくさん見かけるようになりました。
前祭では「こどもステーション」が開設されたり、後祭でツアーが組まれたりと、乳幼児がいてもお祭に参加できる取り組みがなされていたようですね。
女性が登れない山鉾は今でもありますが、今の様に外で気軽に食事ができなかった昔はどうしても、力仕事の表舞台は男衆に、腹ごしらえや子供達の面倒を見る縁の下の力持ち役は女性が担っていて、その役割分担の意味もあったのではないかと個人的には考えています。
復活を目指し活動中で、今年は報道陣に引っ張りだこだった鷹山の、初めての日和神楽を見届けて帰路につきました。→動画はこちら(随時追加)

祇園床 古式一里塚松錺り

7月18

toko
1955年まで祇園祭の山鉾は松原通りを巡行していました。
松原中之町にある「祇園床」と呼ばれる古い床屋さんの奥には、素戔嗚尊を祀る「頓宮(とんぐう)祇園社」と呼ばれるお社があり、かつて巡行中の長刀鉾のお稚児さん達の立ち寄りポイントとして、町内が薄茶でもてなしていたといいます。
巡行のルートが変更された現在も、町内の人々は、「古式一里塚松錺(かざ)り」の神事を続けており、またお稚児さんや長刀鉾の関係者もお参りに来るなど、その関係が続いています。
14時頃に傘を差されたお稚児さんや禿、その美しい着物姿の母親達、羽織袴の正装をした長刀鉾の関係者が祇園床に到着し、屋内で半時間程の間、非公開で神事が行われていました。
非常にマニアックな祇園祭イベントにも関わらず、カメラを構えた町内外の人々20人くらいが外で待ち、神事が終了してお稚児さん達が記念撮影を済ませタクシーで去っていくと、次々に中へと入って行きました。
うっすら町家の床屋の面影が見える横断幕の間を進み座敷に上がらせてもらうと、坪庭に建つ立派なお社には、尾頭付きの鯛や、両側に三匹ずつの海老に松が飾られ、町内の人々が、順番に冷抹茶を飲んでいました。
座敷には長刀鉾が所蔵する長刀の拓本や昭和29年のお稚児さんの正装姿を映した写真が額装されています。
明治の始め頃までは、山鉾を持たない氏子町も山鉾を支えるという『寄町(よりちょう)』制度があり、その名残と町内の誇りを感じさせるひと時でした。

2017年7月18日 | イベント, 町家 | No Comments »

「はんげしょうの宝珠」

7月11

hange 関東から京都に移住して来た知人から、干菓子を頂きました。
創作和菓子ユニット「日菓」だった杉山早陽子さんによる菓子工房「御菓子丸」の「はんげしょうの宝珠」です。
先月建仁寺の塔頭・両足院で半夏生の庭園が特別公開されていた期間のみ、現地限定で販売されていたもの。
長野県産の無漂白寒天で作られたすり硝子の様な白い葉が、合掌する手の様にピスタチオをそっと包んだようにも見えるデザイン。
名前に「の宝珠」と付く事から、禅を意識しているのでしょう。
一見、柔らかそうに見えましたが、手でつまむと琥珀の干菓子の固さ。
微かにシャリっと音を立てて齧ると広がる控えめな甘み。スイス産のオーガニックてんさい糖を使っているそうで、素材へのこだわりを感じました。
その知人は、以前より度々京都を訪れていましたが、今年の始めに市比売神社をお参りしてから約1か月後に、京都の企業での仕事の話が舞い込み、京都への移住が決まったのだそうです。
更に、会社から紹介されたマンションも、奇しくもその神社のすぐ近く。
娘が関東を出てしまって、親御さんはさぞ寂しい思いをされているかと思いきや、京都旅行のきっかけができたと喜んで、娘の部屋に泊まるための寝袋まで買われたのだとか。
お参りがきっかけで、京都への良きご縁が結ばれたようですね。

宮川町「游美」

7月3

yubi 宮川町にある「游美」で、少し贅沢なお昼ご飯。
予約の際に、妊婦を含む小さな女子会である事を伝えていたので、献立にもご配慮を頂きました。
珍しい食材よりも、どちらかというと普段から親しみのある食材が多く登場しますが、淡白な蛸はしっかり味を含ませて煮凝りに、当然、魚はきれいに形を保ったまま、炭火でふっくらと焼き上げられて。
素材の魅力はそのままに、堅実に磨きがかけられて、すっと檜舞台に出されます。
なんとなく、お店に向かう道中ですれ違った、素肌の美しい浴衣姿の舞妓さんを思い出しました。
友人は「ここのお料理は元気が出る」と、毎月通いつめて、およそ一年が経ったそうです。
カウンター席とテーブルが一台の内装は、客側の漆喰の壁は店主自ら塗ったそうで、厨房側は更に漆が擦り付けるように黒く塗られています。また、天袋の戸は桜の樹の皮が網代になっている珍しいもの。かつて天龍寺宝厳院で見かけたものに惚れ込み、作れる人を求めるうちに京都を飛び出し、滋賀の職人に依頼したのだとか。
多くを語らない、物腰やわらかな若い主人ですが、質問すればするほど、こだわりの逸話が引き出されそうです。
お店を開いてからもう10年になると聞き、驚きついでに思わず「お弁当やお節はされているんですか?」と尋ねると、「残念ながら…」との返答。
その代わりに、お正月の三が日は営業されているそうです。いいことを聞きました。

2017年7月03日 | お店, グルメ, 町家, 花街 | No Comments »

文化財を利用するということ

6月27

mado 旧三井家下鴨別邸の茶室と二階広間を貸し切って、同窓会茶会を開きました。
重要文化財での開催という事で、来客には足袋か靴下を持参をしてもらうようお願いしました。サンダルを脱いだまま裸足で屋内を見学する人を京都のあちこちで見かけるのですが、足裏の皮脂や汚れで畳を痛めないようにするためです。
また、乳児やお子様連れの場合は、道中で機嫌が悪くなった時にやむを得ず食べ物を与える場合があります。その際に手元に油分がついたまま入場して、柱に触れるような事があってはいけないので、その点にも配慮をお願いしました。
色々と細かいとは自覚しつつ、その様に予め告知していたのには訳があります。
会場の方の話によると、ここが公開されるようになってから半年の間に、何度か茶会で使用された事があったそうですが、主催側の扱いが酷かったために炉が使い物にならなくなり、今後は火気の使用が不可になる方向なのだそうです。
思えば10年程前に、紅葉の美しい寺院が、拝観者のマナーの悪さにライトアップを中止してしまい、以来行われていないところがありました。
少し前にも、文化財を広く多くの人々に親しんでもらうために商業利用する事に関してのニュースが話題になりましたが、入場料を払って入るエンターテイメント施設と同じ感覚ではいけません。
貸す方も借りる方もそれぞれに緊張感があり、またそれを忘れてはいけないと身が引き締まる思いでした。
事前に口うるさく言ってはいたものの、茶会そのものは和やかに進み、雨に濡れた瑞々しい庭園から吹くそよ風を感じながら、赤ちゃんから大人まで心地よくすごさせて頂きました。会場の方に感謝申し上げます。

水景園で蛍狩り

6月19

suikei
今年の蛍狩りは、精華町にある「けいはんな記念公園」の「水景園」へ。
暗闇の紅葉谷にある池の周辺には、家族連れが長いお団子状態に連なって蛍の飛翔を待っていました。
最初は目をこらしても2、3匹しか確認できませんでしたが、人々の喧騒に慣れてきたのか、夜の8時を過ぎた事にはあちこちで光り始め、池の上で、あるいは葉裏で発見する度に子供も大人も次々に歓声を挙げていました
呼吸するように静かに放たれる淡い光は、ライトアップやイルミネーション、花火などの電飾イベントとは違って生命の営みを感じさせるためか、発見した当初は思わず大きな声を出していた子供達も、次第に声を落とし腰をかがめて、葉の陰をじっと見守るのでした。
「河川に生息するゲンジホタルには背に十字の模様があり、田んぼを好むヘイケボタルには縦一本の模様があるんですよ」
「竹林で竹につかまって光るヒメボタルは、かぐや姫が竹藪で発見された場面のアイデアになった可能性があります」
15分程の「ホタルのミニ講座」や蛍の生態を紹介したパネル展示も楽しませて頂きました。
今季の蛍の催しは終了しましたが、24.1ヘクタールもの広大な庭園では自然に親しむイベントが頻繁に催され、無鄰菴と同じ造園会社が管理している事もあって、秋の錦模様も期待できそうです。
次回はぜひ「公園ガイドツアー」にも参加して、昼間の庭園を散策してみたいと思います。

2017年6月19日 | イベント | No Comments »

鷹峯で森林浴

6月12

shouzan 鷹峯にて、外国人達が亭主役を務める茶事に参加して来ました。
すぐそばで流れる紙屋川は、所々が深くなっていて、思わず「着物ごとダイブしてみたい」と談笑。夜になれば、にも出逢えるかもしれません。
お食事は青もみじを忍ばせた竹籠弁当とお吸い物という正統派の和食でしたが、食後は自国ゆかりの果物を使った餅菓子やドライフルーツが、お茶のお供でした。
海外で釜を掛けようと思うと、炭は危険物扱いとなるため飛行機では輸送できず、船便になるそうです。
帰り道は、亭主が「人が少なく菖蒲が見頃で、500円で貸し切り状態だよ」とおすすめしていたしょうざん庭園へ。
華しょうぶの会」が終了した後だったので数々の茶室の内部を伺い知ることはできませんでしたが、人が去った後でひっそりとしていて、遠くで聞こえる水撒きの音が、まるで自分にも優しく降り注いでいるような心地でした。
散策の途中で現れる茶花や竹筆のお店も覗いてみたりと、素敵な寄り道でした。
今度は川床にもお邪魔してみたいと思います。

2017年6月12日 | 未分類 | No Comments »
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