e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

雨音と草木と風とリュートの音色

6月24
庭師さん宅の囲炉裏

庭師さん宅の囲炉裏

原谷にある知人のお宅にお邪魔しました。
宮内庁や天龍寺、東福寺等の御用達の造園業の家で、庭に面する窓を開放した部屋には囲炉裏が。
若手の庭師さん達が手料理を振る舞う中、友人の一人がリュートを奏でると、小雨が降り注ぐ庭から起こる涼しい風に音色が運ばれていきます。
誰かが花を生けると、その瞬間に辺りの空気が変わりました。
「自然」を感じることは、「生きる命」をもらうこと。「梅雨は憂鬱…」と閉口する前に、一度その雨音に耳を澄ませてみて下さい。

2008年6月24日 | 未分類 | No Comments »

重森三玲の邸宅を公開

10月9

メルマガ会員の方には一足先にご紹介しましたが、 かつての液晶テレビのCMで吉永小百合さんが水打ちをしていたお庭 「重森三玲邸書院・庭園」が、これまでの書院・庭園の公開に加え、 三玲が実際に生活していた邸宅も公開される事になりました(要予約)。

「重森三玲の仕事展 1915-1933」(9月30日〜10月24日)
お問い合わせ:075-761-8776
時を経た重厚な屋敷に映える、モダンアートな世界をお楽しみ下さい。

2006年10月09日 | 未分類 | No Comments »

小川治兵衞に影響を与えた人物

7月3

無鄰庵、平安神宮神苑等を手がけた明治を代表する作庭家・七代目小川治兵衞。数年前よりクローズアップされ、その名を知る人は多いでしょう。そんな彼に大きな影響を与えた人物がいました。
もと薩摩藩士・後に実業家となった伊集院兼常です。
一之船入町に屋敷(現・廣誠院)を構えた兼常は建築や庭園にも造詣が深く、その庭園内に高瀬川の水を引き込みました。まさに、疎水から取水した、植治による南禅寺界隈の別荘庭園群の先駆けとも言えるでしょう。
彼は2年後に南禅寺付近に対龍山荘を建て、ここの庭園は後に七代目小川治兵衞によって改修されています。

2006年7月03日 | 未分類 | No Comments »

並河靖之七宝記念館

5月3

「>京都・庭園散策−岡崎−」も終了です。庭園パスポートには記載されていなかった寺院の庭園も公開されていました。

並河靖之七宝記念館が印象的でした。グリーン、ブルー地に繊細な装飾が施された七宝焼は東洋美の結晶です。
人のいない、ひっそりとした縁側で長い間時を忘れました。7代目小川治兵衛作のお庭。深い池が、程よい大きさの庭に落ち着きを持たせています。周りに茂る草木や石が効果的に配置され、そのバランスが私達に安心感を与えます。
楚々とした、上品な趣の邸宅でした。

2004年5月03日 | 未分類 | No Comments »