e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

平成女鉾清音会

8月2

sayane夏も折り返し地点。先月末の八坂神社では、1ヶ月にわたる祇園祭の最後の神事となる夏越祭が境内の疫神社で、舞殿では平成女鉾清音会によるお囃子の奉納がありました。

平成女鉾清音会は発足から15年。学生から60代まで、それぞれに学業や仕事、家事をこなしながら練習を重ねるも息はぴったり。張りと艶のあるかけ声は女性ならではのもの。
かつては濃い紫色をしていた浴衣は白地に「女」の字をアレンジした花柄になり、見た目にもより涼しげになっています。

3曲を納めた後、互いに汗で光る頬を夏風にほころばせる彼女たちは、京の街に咲くなでしこのようでした。
平成女鉾清音の奉納囃子の動画はこちら

2011年8月02日 | 未分類 | No Comments »

御霊会としての祇園祭

7月12

taihei祇園祭お稚児さんは、13日の社参の儀を境に神の使いとなり、山鉾巡行のお務めを果たすまで潔斎して神事に臨みます。
神輿を担ぐ人々も、予め入浴するなど銘々に身を清めます。

稚児が舞う「太平の舞」は、山鉾が通る道を清め祓い、天下太平と五穀豊穣を願うもの。
耳にも涼しい「コンチキチン」の祇園囃子、茅の輪が起源とされる粽、そして祭りが起こった当時の国の数に合わせて立てられたという鉾(矛)。
祇園祭に関わるあらゆるものが厄除けに繋がっています。

今年は長刀鉾の頂上に飾られる長刀が新たにプラチナの箔を施して新調されました。
たくさんの人々の思いを結集して、この世の厄を祓いたいですね。

「京都物語」

7月12

gion祇園囃子と共に、京で連日流れる原由子さんの新曲「京都物語」。
クラシカルな歌謡曲調のメロディーに乗せた桑田佳祐さんの詞に「花灯路」という言葉があるのがなんだか新鮮です。
過去にリリースされた「鎌倉物語」と比べると、恋愛描写はより抑えられ、歌詞のあちこちに散りばめられた京都の名所や時の流れを表した歳時記の陰に押し隠してしまったかの様です。

「また行きたい」「もっと知りたい」。京への旅の誘いは、恋心にも似ているのでしょうか。
今年も祇園祭の宵山、山鉾巡行の後に、連休が続きます。
微熱にも似た真夏の闇夜。揺れる無数の提灯に導かれ、また京都へ。

2010年7月12日 | イベント | No Comments »

茶席で山鉾巡行

7月13
うちわとかき氷!?

うちわとかき氷!?

仲間内で恒例になっている浴衣のお茶会。祇園祭の宵山が近いこともあって、テーマは「祭」。
床には山鉾の掛け軸や檜扇水仙、横笛の香合が飾られ、お菓子は、夕暮れ空の微妙な色合いを表現した創作のくずまんじゅうでした。
中でも面白かったのが、正客から順番に出される平茶碗たち。最初に長刀鉾が描かれたもの、続いて内側の底に曳き山と縁に歩く町衆の絵柄が入った茶碗達が客の間を巡行していきました。

山鉾巡りは、モバイルe-kyotoへのQRコードが付いた便利なマップをどうぞ。

祇園祭と歌舞伎と宮川町

7月7

祇園祭の幕開けです。10日には神輿洗行われます。
花街・宮川町の名前は、御輿洗のための神水を汲む四条大橋辺りの鴨川を「宮川」と呼んだことからという説があります。

また、若衆歌舞伎が始まった頃、それに出演する若衆達は当時宮川町に軒を並べていた宿に出入りしていました。今日歌舞伎の観客からかかる「○○屋!」といった役者の屋号は、その宮川町の宿の屋号であったと言われています。
男だけの芝居・若衆歌舞伎たちには美少年が選ばれ、これが現在の歌舞伎の女形へと発展したといいます。
そんな事を想像しながら四条大橋を渡ると、当時の景色が目に浮かんできそうですね。

山鉾の重量測定

7月18
祇園祭・山鉾巡行

祇園祭・山鉾巡行

祇園祭のハイライト、山鉾巡行が17日に行われました。
今年の注目の的は山鉾の重量測定。過去に測定した例はなかったそうで、推定の重さが使われていたようです。トラットスケールを応用して巡行途中に計測されました。
注目の結果は・・・一番重かったのは月鉾の11.88トン。車の1台が概ね1.5トンとすると約8台分。先頭を飾る長刀鉾は11.1トンだったそうです。
今後は9月ごろを目指して囃子方や懸装品など重量を引いて本体の重さを正確に計算される予定です。

2008年7月18日 | イベント | No Comments »

「ういろう」の外郎家と蟷螂山

7月14
蟷螂山の手ぬぐい

蟷螂山の手ぬぐい

祇園祭の宵山が始まりました!動くカマキリのからくり人形で人気の蟷螂山では、16日に「外郎売(ういろううり)の口上」を初めて披露されるそうです。
薬や菓子で有名な「ういろう」を作った外郎家(神奈川県小田原市)の祖先・陳大年(ちんたいねん)は14世紀後半に今の蟷螂山が建つ町内に住んでおり、御所車にカマキリを乗せて巡行しました。これが蟷螂山の始まりとされています。
「外郎売の口上」は、歌舞伎で有名な早口言葉で、妙薬の由来や効能を述べるというもの。16日の宵山当日は、18時15分、19時15(分から30分程度、子供から年配の人まで約40人の小田原市民が口上を披露する予定です。

2008年7月14日 | イベント | No Comments »

映画「祇園祭」

11月19
映画「祇園祭」

映画「祇園祭」

京都で映画が作られ始めて来年で100年目。
12/5には京都府庁旧本館にて、映画監督の中島貞夫さんによる講演「映画で知る京都が催されます。
先日復元・上映会が行われた映画「祇園祭」は、撮影当時工事中だった新丸太町通に四条通りの街並みを再現、本物の菊水鉾、放下鉾を運んで撮ったという、今のCG技術とは違った気迫が伝わってきました。
幾度の戦火に見舞われても、何度も甦ってきた祇園祭。復興に尽力した民衆の姿と、京の映画産業を再び盛り上げようという気運とが重なって見えます。
西陣や鴨川でロケが行われた映画「オリヲン座からの招待状」にもぜひ、ご注目を。

2007年11月19日 | イベント | No Comments »

新町通りで観る山鉾巡行

7月17
新町通り

新町通り

新町通りで山鉾巡行を観て来ました!
呉服商のビルが立ち並ぶこの狭い通りには観覧席こそ無いものの、道幅いっぱいの鉾が、ギシギシと巨体をきしませながら鉾町に帰ってくる姿が手の届く距離で観られるということで、御池新町、四条新町の辻回しと共に祇園祭通の中では有名です。
新町通り沿いのe-kyoto旧事務所の2階から「お帰りなさーい」と声をかけると、囃子方の人が手を振って、粽を窓の中へと投げ入れてくれました。

2007年7月17日 | イベント | No Comments »

山鉾建て&曳き初め日程

7月9
山鉾建て

山鉾建て

いよいよ、10日から祇園祭の山鉾建てが始まります。
車で市内を移動する人は、交通規制にご注意を。

最初に長刀鉾・函谷鉾・月鉾・鶏鉾・菊水鉾が10日の朝、早いところで7時から建て始め、12日の14時~15時半の間から曳き初めを始めます。
この時は女性や子供も参加でき、綱を引くと厄除けになると言われています。
その他の山鉾の山鉾建て&曳き初めの日程はこちら

2007年7月09日 | イベント | No Comments »
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