e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

お寺のお正月

1月5
仏手柑
仏手柑

珍しく雪景色となった2011年元日。大徳寺聚光院にてお正月のお膳を頂きました。
訪れた関係者や檀家のために、お寺の方がおもてなしの席を設けられたものだそうです。

門前では笠をかぶった雪だるまがお出迎え。お茶菓子とお食事のお膳には、それぞれお正月に因んだ食材が盛られ、弦楽四重奏ユニット「drop」による民謡や、三好芫山さんの尺八の生演奏も、身体にダイレクトに響いていきます。
住職や雲水さんがお酒をふるまいながら来客と交わす会話のキャッチボールもぽんぽんはずみ、傍らには仏の手の形に似た仏手柑(ぶっしゅかん)も飾られていました。

また一つ、京都のお正月の風景を新たに知る事ができました。
本年度もe京都ねっとを宜しくお願い致します。

2011年1月05日 | お寺 | No Comments »

外国人と巡る紅葉の京都

11月30
佳つ奴さんと佳つ實さん@祇園松八重
佳つ奴さんと佳つ實さん@祇園松八重

今年の秋は外国人と東京からのお客様に紅葉の京都を案内しました。

初日の夜の紅葉狩りには南禅寺天授庵~永観堂のコースを。
翌朝は東寺の弘法市で手頃な浴衣を購入し、五重塔等を拝観した後は、下鴨神社の糺の森を抜けて、数寄屋造りのお座敷から1000坪余りのお庭を望む「蕪庵」で身体に優しい広東料理のランチ。
食後は車で移動しながら、鴨川の源流に佇む志明院、上賀茂神社そばの西村家庭園を巡りました。
本家尾張屋本店」で軽く夕食を取った後は、祇園にあるお茶屋「松八重」のお座敷で舞妓さん達とおしゃべり。彼女達は外国人相手に英語で頑張ってくれました。
翌日は予約しておいた仙洞御所を見学の後、近くの割烹「千成」でお魚がメインの定食を頂き、雨降りだったので吉田山の林に囲まれた「茂庵」でゆっくりとお茶を楽しみました。

ちょっと盛りだくさん過ぎたかもしれませんが、楽しんで頂けたようで安心しました。

お酒とJazzと精進料理

11月2

miko「お精進が食べられる居酒屋」という評判の「彌光庵(みこうあん)」。
細い路地奥の入り口は普通の住宅のよう、店内にはジャズが流れ、壁には非戦を訴えるビラ。ここはお寺でもあるそうです。

「野菜ぎょうざ」など、なるべく農薬を使わず育てた野菜を中心としたメニューは工夫が凝らされていて、肉や魚を使っていないのに十分なボリュームがあり、二人で同じ定食を頼んでも、それぞれを異なるおかずにしてくれます。  
一人暮らしの女性や、ベジタリアンの外国人にも好評のようで、それらしき観光客が頷きながら箸をすすめていました。

不殺生はしないけれど、飲酒を否定するわけでもない。
説法を聞くために訪れたのではないけれど、自分達が生きるために命あるものを頂いている事を、食べる時にちょっと意識してみる。これも一つのお寺のあり方でしょうか。
今度訪れる時には、僧侶であるオーナーともお話ししてみたいと思いました。

2010年11月02日 | お寺, お店 | No Comments »

妙心寺の隠し茶室

3月30
隠し茶室
隠し茶室

妙心寺のとある塔頭を、関係者の方に案内して頂きました。

床の間を拝見していると、隣の立ち入り禁止の結界が置かれている襖をカラリと開けて下さいました。そこには通路が現れ、更にその先の襖を開けると…茶室が現れました!
その昔、妙心寺ではお茶をすることは邪道とされていましたが、それでもここでお茶を楽しみたい、という人のために隠し茶室を設けられたそうです。
以前このお寺を訪れていた際には、床の間の裏に隠し茶室があるとは知る由もありませんでした。

京都は小さな町といえども、まだまだ知らない事がたくさんあるんですね。

鴨川の源流

11月16
雲ヶ畑・志明院

雲ヶ畑・志明院

深泥池近くにある「レディオベーグル」でランチを買い込み、鴨川に沿って車を北に走らせました。目指すは鴨川の源流・岩屋山志明院
お寺の奥様によると、隔年で実をつけるというもみじは、養分を実に取られてしまうため葉の色づきが悪くなるといい、来年ならもっと美しくなるだろうとのこと。

山門より奥の聖域は撮影が禁止されているため、カメラを受付に預けて石段を登りました。
岩のくぼみにひっそりと佇む仏様達は、暗くてお顔も見えません。頭上の岩肌からは水滴が落ちてきます。これが鴨川を形成する最初の一滴でしょうか。
ここを度々訪れていた小説家・司馬遼太郎氏が志明院での体験を映画監督の宮崎駿氏に話し、そこから宮崎アニメ「もののけ姫」が誕生したのだそうです。
木の声、虫の声、風の音。もしかしたら、自然界の言葉を聴く力を失ってしまったのは人間だけなのかもしれません。

2009年11月16日 | お寺 | 1 Comment »

高雄と嵐山の紅葉

11月9
如月太夫

如月太夫

高雄の紅葉は、1~2週間後、嵐山の紅葉は2週間後辺りが見頃を迎えそうです。
真っ赤な盛りも良いですが、少し手前の頃は優しい色合いをしています。

嵐山もみじ祭は、春の三船祭と嵯峨大念仏狂言を一つに凝縮したかのようなお得感のあるイベントでした。嶋原の如月太夫の流れるようなお点前と堂々とした太夫道中には、美しい紅葉を観た時と同じ溜息を漏らしてしまいました。

高雄・神護寺では、年配の参拝者も、あの急な石段を果敢に登っていました。
ライトアップは華美な演出が無く、澄んだ空気が胸をスッキリとさせてくれます。

なお、嵐山~高雄間は、「嵐山&高雄フリーきっぷ」や「嵐山高雄パークウェイバス」があるので、異なる風情を一日で満喫できます。

高雄と岩倉

11月2
岩倉実相院

岩倉実相院

京都の北西・高雄に住む知人が「11月10日前後が高雄の紅葉の見頃」と連絡を入れてくれました。ちょうど、「弘法大師 空海 入山千二百年紀」の特別拝観とライトアップの実施期間が重なるタイミングです。
京都府立植物園によると、市内の紅葉の見頃は例年と同様に、10月下旬~11月中旬になりそうとのこと。
先週の半ばに岩倉実相院を訪れましたが、染まりかけの紅葉と瑞々しい青もみじの両方が望め、それまでカメラのレンズの如くギラギラと張りつめていた自分の目元が緩みました。朝の小鳥のさえずりとひんやりと引き締まった空気、ころころと軽やかな水音だけが響く様は、言葉や画像だけで伝えられるものではない。改めてそう思いました。
今でこそ人里離れた土地でさえ公共交通で足を踏み入れる事ができますが、それぞれの地に身を置いた先人の思いに少しばかり触れられる気がします。

2009年11月02日 | お寺, イベント | No Comments »

大徳寺黄梅院

10月26

oubai「紫明 卯庵」と大徳寺黄梅院での「盲導犬支援チャリティー茶会」に参加しました。
紫明 卯庵」は随筆家の故・岡部伊都子さんが長年住んでいた家で、12月の毎週水曜日にTV番組「知る楽 こだわり人物伝」で岡部先生の特集が組まれる予定だそうです。
黄梅院は現在秋の特別公開中で、修復中の「自休軒」の内部も観る事ができます。
「自休」とは、自ずから立ち止まって真剣に向き合うこと。一考すること。周りの助言からではなく、自らが自発的に立ち向かっていくことだそうです。

今年の紅葉の色づきは冷夏の影響で遅いかとおもいきや、ここ最近の朝晩の冷え込みで、端からうっすらと染まり始めている木が所々見られるようになってきました。
立ち止まる事もままならない程毎日に追われているのなら、思い切って予定も立てずに京都へ飛んでみませんか?

2009年10月26日 | お寺, お店 | No Comments »

織部流扶桑派のお茶会

10月5
「明歴々露堂々」
「明歴々露堂々」

珍しい「織部流扶桑派」のお茶会が、建仁寺両足院で催されました。

フランス人旅行者と同席となり、副住職や半東さんが流暢な英語でご解説。
戦国武将・古田織部の創始とされる「サムライスタイル」の流派なので、最もカジュアル(簡素)な「草」のお点前が無いそうです。茶碗や道具が高台や盆に乗せられ、まるで大名同志の茶会!?
ざらざらとした手触りの伊羅保(いらぼ)の茶碗は月面のよう。大きな円形の水指は、満月の様な白い木地の蓋を取ると、影となった水面がまるで新月の様でした。
「お茶碗の拝見は、次客へこんな感じで送って宜しいのでしょうか?」
「ええ、月面着陸でお願いします。」

お客の殆どが初心者の席でしたが、和気藹々と和やかに楽しめました。

観光地に住む人々

8月10
ラム酒とコーヒー用クリームをかけて

ラム酒とコーヒー用クリームをかけて

茶碗坂のふもとにある個人宅へ料理を習いに行って来ました。
今はまだ甘味が少ないいちじくですが、今月の終わり頃になると城陽産のものが美味しいそうです。

先生のご自宅は清水寺のお膝元。窓の外は観光客が行き交う姿が絶えません。
特に観光シーズン中は細い坂を観光バスやタクシー、マイカーが登り家路は一苦労だといいます。
うっかり車で出かけて戻って来たら大渋滞!普段の所要時間が30分のところを2時間もかかってしまったとか…。
人気の観光地に住む人達は大変ですね。

2009年8月10日 | お寺 | No Comments »
« Older EntriesNewer Entries »