e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

「京都ぎらい」

5月10

krai 大型連休の間、京都を訪れた方々の感想はいかがでしたでしょうか?
この町を愛してはいるけれどで、雅やかな千年の都を謳う風潮には食傷気味。そこに現れた話題の新書「京都嫌い」を手に取られた方も多いことでしょう。
地域間による差別意識は京都に限った事では無いそうですが、そういえば自らも「あの店、和風にしてるけど東京資本やで」「京都出身なんや?京都のどのへん?」と言ってしまったことが…。
悪気無いつもりでも相手には不愉快に聞こえてしまったのだろうか、それとも自分にも井の中の蛙の如く感情が無意識に横たわっていたのだろうか、とわが身を振り返ってみたり。
京都生まれの京都育ちとはいえ、「洛中」の人間ではないためか、いわゆる京都の「田の字地区」にある古い町家を予約して取材訪問した際に、なんだか微妙な心持ちになった事も確かにありました(しかも掲載許可が下りず無駄足に終わりました…。)。
筆者の前書きにもある通り、読後の評価は分かれるかもしれませんが、これは「京都を冒涜するなんてけしからん!」と角を出すよりも、「なんだ愚痴じゃないか」と笑って楽しむものだと思います。
これまでの京都の花柳界や伝統技術を守って来たパトロンは誰か、過去と現在における鎮魂の違いなど、巷の京都本では語られてこなかった角度からの考察を確かめるべく、また京都を訪れたくなるかも?

2016年5月10日 | 書籍 | No Comments »

老舗の抹茶おやつ

5月24

oyatu京都好き女子にとって、抹茶スイーツ巡りは寺社観光に並ぶ魅力的な巡礼コース。
敷居が高いものの代名詞の様だった「抹茶」が、「抹茶スイーツ」の台頭によって、いつしかチョコレートと双璧となるくらいにコンビニの棚を埋め尽くすようになりました。

バレンタインに、父の日に、敬老の日にと、抹茶を使ったお菓子を作るときには、「京都・丸久小山園に教わる 老舗の抹茶おやつ」が役立ちます。
変色しやすく苦みもある抹茶を扱うためのコツを京の茶どころ・宇治の老舗から学び、なおかつ家庭の台所でも作れるようにと、詳細な行程写真と共に紹介されているレシピが嬉しい一冊です。

鮮やかな濃い緑色は、茶葉の栄養がたっぷりと詰まっているようで、誰かのために作ってあげたい、との思いを起こさせます。
「おやつ」とは、手作りのぬくもりを感じる言葉ですね。

2011年5月24日 | お店, 書籍 | No Comments »

岡倉天心『茶の本』

2月7

cha

岡倉天心が西洋の読者へ向けて、茶道を通して日本文化を紹介した『茶の本』。
何年も前に初めて読んだときは、十分に理解していないまま内容も殆ど忘れてしまっていました。

まんがで読破 茶の本』は1時間足らずで読み終えてしまいましたが、漫画オリジナルの身近なキャラクターを通して上手くまとめられており、これまでの自らの経験も手伝って、やっと「腑に落ちる」というところまで到達できたような気がしました。
日本文化が見直されているとはいっても、まだまだ「和風」の域を出ていないのでは。
現代を生きる日本人に宛てた警鐘の様にも思えます。

意外にも、原作は英文版と注釈を入れても文庫本一冊に収まる程にコンパクト。
もう一度、原作の方も読んでみたくなりました。

英語で京都を案内する

12月7

eigo外国人に英語で京都を案内したとき、以下の文献を参考にしてみました。

ベテラン通訳ガイドによる京都案内のコツも記載されている『あなたも通訳ガイドです』は、附属のCDをMP3プレーヤーに入れて毎日聞き流すようにしました。
また、英語圏でない国からの観光客も多いため、『中学英語で京都が紹介できる(高橋 美津子著エール出版社)』にあるようなやさしい英語を使う事を心掛けると、相手も理解がしやすく、またこちらも予習するのにあたって頭に入りやすいと感じました。
日本文化を英語で紹介する事典』は、いざという時の携帯用に。

説明する内容を事前に整理しておく事は必須ですが、それでも、実際の道中では英語で説明をしながらも道順を誤らないように誘導したり、一日のスケジュールに支障をきたさないようにタイムキーパーもしないといけないので、英語の勉強以外にも改めて色々と学ぶ事ができました。

2010年12月07日 | 書籍 | No Comments »

ルイ・ヴィトン シティーガイド2011

11月16

vuiルイ・ヴィトンが街歩きのガイドブックを出しているのをご存知でしょうか?
ブックケース入りの「ルイ・ヴィトン シティーガイド」は12年の歴史の間に毎年更新され、30余りのヨーロッパの都市のほか、ニューヨークや東京版に引き続き、今年は初めて京都・奈良編が誕生しました。

写真は殆どなく、文字情報のみのスリムな装丁ですが、名所からグルメまで一軒ずつ丁寧に綴られた情報は、コラムの様に楽しめる味わいがあります。

定番にこだわらず、アヴァンギャルドな街の側面にもスポットを当てる独自の視点は、確かな職人の技術の上に新しい感性を利かせても気品を失わないヴィトンの製品に通じるものがあります。
このガイドもまた、旅を楽しむ情報をコンパクトに詰め込んだ、トランクケースの一つなのですね。

2010年11月16日 | 書籍 | No Comments »