車折神社の早咲き桜
早咲きの桜で知られる車折神社。例年、町なかの桜が満開になる頃には既に散っているという印象を持っていたのですが、先週末の境内では、満開もあれば散った木もあり、膨らんだ蕾もまだたくさん見られたので、これからも見頃がやってきそうです
この時ちょうど満開を迎え、人々の足を止めていたのが、画家・冨田溪仙(けいせん)が奉納した「溪仙桜」でした。
溪仙は、明治21~26年の間、車折神社の宮司を任めた文人画家・儒学者の富岡鉄斎に私淑していました。
漢詩や絵画の心得のある人だったら、きっと携帯電話やデジカメのシャッターを切る代わりに筆でもって、その四方に枝をくねらせた桜の姿を描き表すでしょうね。
この週末は、いよいよ満開の見頃がスタートでしょうか。様々な芸能人達が芸能神社に奉納した朱色の玉垣に、文字通り「咲きこぼれる」桜に出逢えるといいですね。
帰り道には、嵐電(京福電車)の北野に乗り換えて、車窓から夜桜のライトアップを楽しむのも良さそうです。
その他各地の様子は「桜特集 定点観察 2015」をご覧下さい。