e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

京友禅のワンピース

9月9

akika いつもは長引く夏の暑さも、今年の9月は意外にも早くから涼しくなって来たので、夏色の服はちょっと着づらくなってきたところ。
以前からレトロ柄か和柄のワンピースが欲しいと思っていたのですが、和柄や着物をリメイクした服はよく見かけるものの、
柄が過剰で派手だったり、センスが古かったりと、シルエットがきれいなものもなかなか見つかりませんでした。

でも、この秋出逢ってしまったんです。「AKIKA」の京友禅和柄ワンピース。
友禅染めの技術を活かしたアロハシャツで知られる「Pagong」のセミオーダーブランドです。
もみじや藤、菖蒲など四季折々の花々が一面に散らしてあるのに重い印象にならないのは、染めの発色の良さと配色デザインの妙でしょう。
画像では手持ちのベルトを合わせてみましたが、もともと軽いシルクでストンとしたAラインなので腰回りがカバーされ、
落ち着いた色味と流行に左右されない柄なので、幅広い年齢で長く楽しめそうです。

「AKIKA」の商品は西大路五条のPagong本店での扱いですが、一部は『Waこん』(075-256-8525)でも置いてあるそうです。

2013年9月09日 | お店, 和雑貨 | No Comments »

「二葉葵展」

5月21

afuhi 今年の葵祭も快晴のもとに無事終了し、週末には上賀茂神社で「二葉葵展」が開催されました。
境内では「第3回葵・手づくり市」や渉渓園の特別公開(毎月第1、第3日曜)も同時に行われ、小雨にも関わらず多くの人が会場の庁屋に立ち寄っていました。
「二葉葵展」は、葵祭行列を飾る葵の葉が年々減少しその再生を目指す「葵プロジェクト」に賛同した表具師、左官職人、大工、空間デザイナー等の若手の職人集団「景アート」が主催しています。
宮司が作られた茶碗を初め、葵を模った皿や鏡、木のぬくもりを掌で感じるおもちゃの様なオブジェやテレビボード、ライブペインティングもありました。
葵の葉も、若手の「ものづくり」も、育て根付かせていくためには、職人だけではなく私たちも美しいものや丁寧に作られたものにたくさん触れ、作り手と共に技術と審美眼を養っていく必要があるように思います。
今年はあいにくの雨で、ならの小川のせせらぎを楽しむ川床茶席は見当たりませんでしたが、来年こそは体験してみたいと思います。

職人の手業と現代生活

1月23

shokunin 「現代生活に馴染む伝統工芸品」が、全国レベルで随分増えて来て、嬉しく思います。

中でも、手に届く価格帯が嬉しい「職人.com」の実店舗が昨秋できたと聞き、訪れてみました。
若手職人の作品がインターネットでも購入できる時代ではありますが、誰かへの贈り物は、やはり自分の目で見て手触りなどを確かめてみたいもの。
西陣の住宅地の中に佇む事務所兼用のギャラリーは、普通の町家なので(こたつもありました)、うっかり通り過ぎてしまうので要注意。
また、展示してある商品はほんのごく一部なので、事前に見たい商品をお店に相談してから訪れるのがおすすめです。

職人の手業の継承と質の維持、現代人のライフスタイルの変化、作り手と買い手から求められる価格帯のそれぞれを実現するのは、なかなか容易な事では無いかもしれませんが、応援していきたいですね。

2013年1月23日 | お店, 和雑貨, 町家 | No Comments »

福玉の中身

1月10

fuku年末に買い、年明けまで取っておいた福玉を開いてみました!
まるで、福袋とお年玉が合体したかのようですね。

中に入っていたのは、龍の置物にがま口財布、ポーチに携帯ミラー、ちりめん細工のマグネットとポチ袋、カーゼハンカチにあぶら取り紙。
女の子の身だしなみセットといったところでしょうか。
花街で受け取った舞妓さん達は、今頃巾着にしのばせて愛用しているのかな?

新春のニュースを飾るのは、物腰やわらかく、でも背筋はシャンとした大和撫子たち。
いつの時代も女性が女性らしく輝いていると、世の中が明るくなりますね。

2012年1月10日 | 和雑貨 | No Comments »

上羽絵惣の胡粉ネイル

12月26

neil年賀状の準備や大掃除に追われ、ふと自分の指先を見ると…爪がボロボロ!
ネイルを塗り直す時間も惜しいし、頻繁に除光液を使うと爪が乾燥して負担がかかりそう。

そこで買いに走ったのが、無臭で除光液不要の「胡粉ネイル」。
宝暦元年創業の絵具商・上羽絵惣が、日本画で使用する胡粉を活かして開発した天然素材のネイルです。数年前の秋に「京都画材まつり」で見かけて以来、「京都発の爪に優しいネイル」として雑誌などでよく見かけるようになりました。

水の様に軽い液状で、アルコールで落ちますが、ホタテの貝殻に含まれるカルシウム・マグネシウム・亜鉛等のバイオミネラルが爪を保護・保湿するため、落とさず何度でも重ねられるのがものぐさ者には嬉しいところ。
すぐに乾き艶も自然なので、ベースとして使う「白光」は手を駆使する職業の人や清潔感に気を遣う営業マンにも有効かもしれません。

福玉

12月12

fuku友人達とクリスマスパーティーをする事になり、各自プレゼントを持参する事になりました。

何か面白いものは無いかと思い巡らしていた時、先日和装小物の「井澤屋」で購入した「福玉」(5250円)を思い出しました。「福玉」についてはこちら
もとは舞妓さんがご贔屓さんから貰うものなので、中の小物は女の子向き。小さな女の子のいる家へのお年玉にもおすすめです。
福玉は、同じく祇園の福栄堂でも購入できます(2620円。075-561-3078)。いずれも11月下旬~年明けまで販売されていますが、数に限りがあるので予約しておくのが良いかもしれません。割れやすい素材なので、持ち運びには要注です!

クリスマスに開けようか、それともお正月まで取っておこうか、今から楽しみです。

2011年12月12日 | お店, 和雑貨 | 1 Comment »

風呂敷のススメ

10月11

furosiki

日頃から荷物が多くなるタチで、いつもバッグはパンパン。詰めこみ過ぎて型崩れを起こしてしまう事も。

それを見かねてか、「風呂敷バッグ」なるものを頂きました。普段は平らに畳んで鞄の中にしまっておき、ちょっとだけ荷物が増えたという時にはミニエコバッグに早変わり。
着物姿にも違和感無く、何より着物と同じたとう紙にラッピングされているのが可愛い。

秋は入洛者と交通量が最も多くなる季節。かさばるお土産を包める風呂敷を1~2枚旅行バッグに入れておくと安心ですね。
秋の新作バッグもいいけれど、モダンな柄の風呂敷を着こなしのワンポイントに取り入れてみるのも面白いかも!?

25日には「京朝スタイル」による「朝ふろしき部」も開催されます。

2011年10月11日 | お店, 和雑貨 | No Comments »

空気を変えるお香

2月23

kou友人の家に立ち寄ったとき、部屋に通されてすぐにお香を焚いてくれました。
たった一本の香りがマンションの一室の空気を変え、その一瞬のさりげない行動におもてなしを感じて、なんとなく気持ちが嬉しくなった事を覚えています。

お香売り場では、伽羅や沈香といった伝統的なものから、バラやジャスミン、バニラ等の香水の様な華やかな香りのもの、茶香炉や文香など種類がたくさんあって、選ぶ楽しみも広がりました。

また、お線香ほど長くはありませんが、この様なお香をお仏壇にあげても良いそうです。
「お線香は仏さんのお食事」だと聞いた事がありますが、それならその日の気分に応じて色んなお香を焚いてみるのも楽しいですね。

2011年2月23日 | お店, 和雑貨 | No Comments »

唐長のある暮らし

12月21

karacho美の息づかい 唐長のある暮らし」展が京都駅ビル2階の「京都セレクション」で開催されています。

2種類の唐紙を継ぎ合わせた新作『Love額』は、トトアキヒコ・千田愛子夫妻による合作で、丸や四角型の中に唐紙の持つ繊細さや強さ、明るさやピンと張られた緊張感なども感じます。
家の壁紙を貼り替えるには思い切りが必要ですが、小物からだと取り入れやすいですね。
唐紙をあしらったペンダントランプ等のインテリアは、和室・洋間を選ばず空間に溶け込みつつも沈む事もなく、上品な華やかさを放ちます。

初釜用に、双葉葵模様がうっすらと入った懐紙を買いました。いつも通っている稽古場の襖にも唐長さんの襖が入っています。
茶席で懐から畳の上へ、そっと載せる瞬間を思い浮かべると、今から楽しみです。

外国人と巡る紅葉の京都

11月30
佳つ奴さんと佳つ實さん@祇園松八重
佳つ奴さんと佳つ實さん@祇園松八重

今年の秋は外国人と東京からのお客様に紅葉の京都を案内しました。

初日の夜の紅葉狩りには南禅寺天授庵~永観堂のコースを。
翌朝は東寺の弘法市で手頃な浴衣を購入し、五重塔等を拝観した後は、下鴨神社の糺の森を抜けて、数寄屋造りのお座敷から1000坪余りのお庭を望む「蕪庵」で身体に優しい広東料理のランチ。
食後は車で移動しながら、鴨川の源流に佇む志明院、上賀茂神社そばの西村家庭園を巡りました。
本家尾張屋本店」で軽く夕食を取った後は、祇園にあるお茶屋「松八重」のお座敷で舞妓さん達とおしゃべり。彼女達は外国人相手に英語で頑張ってくれました。
翌日は予約しておいた仙洞御所を見学の後、近くの割烹「千成」でお魚がメインの定食を頂き、雨降りだったので吉田山の林に囲まれた「茂庵」でゆっくりとお茶を楽しみました。

ちょっと盛りだくさん過ぎたかもしれませんが、楽しんで頂けたようで安心しました。

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