e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

下鴨神社「蛍火の茶会」

6月10

hotaru  下鴨神社での「蛍火の茶会」。
今年は御手洗池ではなく、糺ノ森の泉川に蛍が放流され、参拝者たちは普段は公開されていない糺ノ森の東側を回遊します。
真っ暗闇の森の中、遠くの川の向こうで呼応するかのように光ったかと思えば、頭上をふわりと通り抜ける蛍も。
ふと人々の歓声の中に紛れ込み、誰かの鞄にくっついて光る姿を見ると、思わず周囲の人と顔を見合わせてにっこり。

帰り道に、松ヶ崎疏水にも寄ってみました。
住宅に囲まれた静かな小川には、既に近所の人たちが蛍を観るために集まっていました。
目を凝らし指で追いながら蛍の数を数えるお孫さん達に、おじいさんが「今日は少ないなあ~」とぽつり。
かつて自分自身も幼い頃に、近所のおじさんに連れられて蛍を観に出かけた事がありました。
その頃は、頬にぶつかることもあるくらい、蛍がたくさん飛んでいたように思います。
この先、自分の子供や孫にもこの神秘的な景色を見せてあげられるでしょうか。
人々が銘々に家へ帰って行った後、しばらく暗闇のせせらぎに舞うかすかな光を眺めていました。

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