e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

えべっさんの福笹

1月13

十日のえべっさんへお詣りしました。
東映の女優さんから授与された青々とした福笹には、3つほど縁起物のお飾りが付いていますが、他にも絵馬や福鯛、千両箱といった縁起物が山ほど積み上げられ、好きなものを選んで巫女さんに追加で付けて頂く事ができます(打ち出の小槌は貯金箱として使えます)。
それぞれの縁起物にも値段がある事に気づかず、おめでたいムードにつられて、ついつい色々とぶら下げていくうちに結構な額になってしまいました!
けれど、ちょっと重くなった福笹を手に帰るのは、稲穂を収穫したかのような気分で、なんだか嬉しいものです。

2009年1月13日 | イベント | 1 Comment »

丑年にちなむ神社仏閣

12月26

北野天満宮

その年の干支を見ると幸せになるといいます。京都で丑年にちなむ神社仏閣といえば、20体以上もの牛の石像がある北野天満宮が有名ですね。祭神・菅原道真と牛とのエピソードが多く、天満宮において牛は神の使いとされています。今年は12/31~1/3の間に生きた親子の牛が登場するそうです。
他には、法輪寺(本堂前に一対の牛と虎の石像あり)と東寺観智院にある虚空蔵菩薩は丑年・寅年の守り本尊で、観智院では1/1~/5と1/10~3/18に公開されます。
また三室戸寺(「宝勝牛」という石像の口にある玉を撫でると勝運が)、八坂神社(牛頭天王も牛が使い)、本満寺(「洛陽十二支妙見巡り」で丑の方角にある)があります。
乳牛の様にどっしりと構えるか、闘牛のように邁進するか、新年のあなたはどっち!?

2008年12月26日 | お寺, イベント | No Comments »

大河内山荘・夜間特別開館

12月16

月香亭

嵐山花灯路の賑わいの中、大河内山荘は人の姿もまばらで、ライトアップされた建築や庭園の他、月香亭からの夜景(流れ星も発見!)も楽しむ事ができました。
丹下左膳などで知られる昭和期の時代劇スター・大河内傳次郎が建てた持仏堂が前身で、当時の彼はまだ34歳という若さ。
戦前の大スター時代の出演フィルムは、多くが完全な形では残っていないといいます。
この山荘は、消える事の無い永遠の美と禅の境地への憧れであると共に、フィルムの代わりとなって大河内傳次郎の持つ美意識と生きた証を今に伝えるものなのかもしれません。

混雑を避けるタイミング

12月8

2008年の紅葉狩りはいかがでしたでしょうか?
今年は人混みを避け、泉湧寺(本坊御座所庭園、雲龍院)→鴨川畔の「アルソーレ(旧「BonBonCafe」)」でランチ→下鴨神社糺の森→西村家庭園→「北山東」で晩御飯→上賀茂神社の夜間拝観という行程で散策してみました。
途中で立ち寄った「ほうせん」は14時半に入店した頃は空いていましたが、お店を出る頃には「6組待ち」という混雑ぶり。数年前まで穴場だった西村家庭園はテレビ番組に放映された影響で15時頃には行列ができる程であったそうですが、閉門前に訪れた時には人ひとりいませんでした。
タイミング次第でこんなに違うものなのか、と改めて実感させられた秋でした。

2008年12月08日 | お寺, お店, イベント | No Comments »

尼さんの人生相談

11月10

秋の非公開文化財特別拝観の最終日に、慈受院に行って来ました。
普段は非公開の尼門跡であり、源氏物語ゆかりの寺宝を所有するこのお寺。
悩み相談等もされているというご住職・梶妙寿さんは、とても穏やかでお綺麗な方でした。
22日には、「源氏の女性の人生相談」と題して、源氏物語に登場する女性達が書いた人生相談の手紙がご住職の元に届いたという趣向で、彼女達の苦悩を救う解答を見つけるというトークショーが予定されています。
聞き手役は歌人の林和清さん、文使い役は和太鼓グループ・バチホリックの中島弘如さんです。
紫の上「大切にされていても不安になってしまうのはなぜ?」
六条御息所「抑えても抑えきれない執着をどうすれば?」
なんだか現代女性にも当てはまるような…。
女性ならではの、豊かな経験に基づいた解答は説得力がありそうです。その柔らかい語り口調に触れてみたくなりました。

2008年11月10日 | お寺, イベント | No Comments »

駒井卓博士と静江夫人が愛した駒井家住宅

11月4

北白川・駒井家住宅で京菓子を愉しむ会」に参加しました。
この催しは、「京町家」をキーワードに京都の生活文化を継承する「京町家・風の会と美しい自然や景観を所有者となって保護している「日本ナショナルトラスト」とのタイアップ企画です。
温かな陽の光が降り注ぐサンルームに立礼席が設けられ、こちらのクリスタルのドアノブをイメージして作ったという和菓子を頂きます。
庭の木々も程よく色づき始め、北白川の閑静な住宅地の中に佇むヴォーリズ建築は、今も住まいとしての優しさに満ちていました。
11/8には、「サイエンスカフェ」が行われます。

2008年11月04日 | イベント | No Comments »

生きているだけで

10月28

智積院・利休好みの庭

智積院・利休好みの庭

先週末に智積院で行われた嵯峨御流の華展。朝から多くの人が訪れ、昼頃には行列が。
金堂内の部屋を余す事なく和花・洋花が彩り、今月初めに奉納されたばかりの、日本画家・田渕俊夫氏の襖絵も拝見する事ができました。
長谷川等伯親子によって描かれたという国宝「桜楓図」の障壁画も観賞しましたが、境内のあちこちに生けられ生命力あふれる花々に勝るものではありませんでした。「生きている」というのはそれだけで素晴らしい事なんですね。
10/30~11/1は京都の若手華道家たちによる『京都新世代いけばな展 2008・公館にいける』の後期が重要文化財・京都府庁旧本館で開催されます。

大相撲京都場所

10月20

先週末に大相撲の地方巡業が京都市体育館で行われました。
座布団をもらって、幕の内弁当を広げながらの観戦は楽しいものです。
取り組みの合間には、まるで力士同士の相撲コントのような初切や、相撲甚句に櫓太鼓打分、高見盛をモデルとした髪結いの実演やサプライズゲスト・歌手の桑名正博さんによる国家斉唱など、場を飽きさせません。
隣ではお年寄りのカップル2組が来ていました。こんな老後っていいですね。座布団はお土産として銘々に持ち帰りました。

2008年10月20日 | イベント | No Comments »

洛北の奇祭・赦免地踊り

10月14

無形文化財指定の洛北の奇祭・赦免地踊りを観て来ました。
祭の前に、各町の家(花宿)では灯籠着の男の子や切子灯篭を囲んで、町内の人々が集まっており、「どうぞ自由に見てっとくれやす」と声をかけて頂きました。

行列には若い男性(男前揃い!)の姿も多くみられ、故郷の祭に参加する為この連休に帰省されたのでしょうか。秋元神社では「ほらお父さん、○○ちゃんやで。きれいにならはって分からへんかったやろ。」と再会を喜ぶ声も。境内を埋め尽くす八瀬の人々の中には、音頭取りの唄と共に口ずさむ人もいて、観光イベントというより、地域のお祭の素朴な風情を感じられました。

祭とは、地域の触れ合いと結束を結ぶ為にあるのかもしれませんね。

2008年10月14日 | イベント | No Comments »

船上でお月見

9月17

下鴨神社「名月管弦祭」

下鴨神社「名月管弦祭」

連休中に、観月祭のハシゴをしました。下鴨神社の「名月管弦祭」では、幸運にも空が晴れ、お社の上にかかる月の神々しさに、思わず足を止める人も。
源氏物語が記された平安期の王朝人も、このように月を愛でていたのでしょうか。
神泉苑の「観月会」では、法成池に浮かぶ船上でお薄を飲み終えた後、誰が言うともなく客全員が茶碗や銘々皿を集め始めました。小さな船内でお運びをする人を気遣っての行動です。
自然を敬い、状況を察する事のできる日本人の良いところを再認識しました。

2008年9月17日 | イベント | No Comments »
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