e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

小松屋の八方焼

1月30

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長年京都に住んでいても、知らない事はたくさんあります。
上菓子屋さんも町かどのおまん屋さんもいっぱいあるはずなのに、手土産選びに毎回悩んでしまうのは、選択肢が多過ぎるからでしょうか?
最近の私的ヒットは「八方焼本舗 小松屋」の「八方焼」です。
寺町専門店会商店街の中にある、京都人が普段のおやつを買いに訪れるような佇まいのお店。
京都の和菓子職人さんが金沢など全国各地に移ったという話は時折耳にしますが、こちらは逆に石川県の小松市より上京し開業、大衆菓子だった六方焼をアレンジして看板商品となったもの。
包み込んだ餡と馴染んでしっとりとした生地を手でちぎると、餡との間に鮮やかな黄色が覗きます。風水を連想させる八角形と黄色で縁起が良い!?
漉し餡はしっかり甘いけれど上品さは損なわず、すっと舌の奥に消えて後に味噌の様な風味が残ります。
これは、あつあつのほうじ茶にも合いそうです。

2012年1月30日 | お店, 未分類 | No Comments »

上羽絵惣の胡粉ネイル

12月26

neil年賀状の準備や大掃除に追われ、ふと自分の指先を見ると…爪がボロボロ!
ネイルを塗り直す時間も惜しいし、頻繁に除光液を使うと爪が乾燥して負担がかかりそう。

そこで買いに走ったのが、無臭で除光液不要の「胡粉ネイル」。
宝暦元年創業の絵具商・上羽絵惣が、日本画で使用する胡粉を活かして開発した天然素材のネイルです。数年前の秋に「京都画材まつり」で見かけて以来、「京都発の爪に優しいネイル」として雑誌などでよく見かけるようになりました。

水の様に軽い液状で、アルコールで落ちますが、ホタテの貝殻に含まれるカルシウム・マグネシウム・亜鉛等のバイオミネラルが爪を保護・保湿するため、落とさず何度でも重ねられるのがものぐさ者には嬉しいところ。
すぐに乾き艶も自然なので、ベースとして使う「白光」は手を駆使する職業の人や清潔感に気を遣う営業マンにも有効かもしれません。

福玉

12月12

fuku友人達とクリスマスパーティーをする事になり、各自プレゼントを持参する事になりました。

何か面白いものは無いかと思い巡らしていた時、先日和装小物の「井澤屋」で購入した「福玉」(5250円)を思い出しました。「福玉」についてはこちら
もとは舞妓さんがご贔屓さんから貰うものなので、中の小物は女の子向き。小さな女の子のいる家へのお年玉にもおすすめです。
福玉は、同じく祇園の福栄堂でも購入できます(2620円。075-561-3078)。いずれも11月下旬~年明けまで販売されていますが、数に限りがあるので予約しておくのが良いかもしれません。割れやすい素材なので、持ち運びには要注です!

クリスマスに開けようか、それともお正月まで取っておこうか、今から楽しみです。

2011年12月12日 | お店, 和雑貨 | 1 Comment »

ワインバー「LIBERO(リベロ)」

11月21

libero北風から逃げるように飛び込んだのは、今年オープンしたばかりのワインバー「LIBERO(リベロ。075-241-1223 中京区御幸町姉小路下ル西側)」。
最初の一杯に、と紹介されたニュージーランドの白ワインは、普段食事のお供に飲んでいるものとは違って、主役級の存在感。香りも味も葡萄の恵みでいっぱいでした。ローストされたナッツを片手に楽しんだ2杯目の赤ワインも、濃厚でフルーティーな香り。

店内のランプやステンドグラス等のディティールはアンティークで統一され、オーナーが天然石を扱っている(隣にショップがあります。昼間営業)事もあり、水槽には紫水晶が光を受けてゆらゆらと輝いていました。
お店へのエントランスにも一面に敷き詰めらたクリスタル!「どうぞ浄化されて下さい♪」とのこと。パワーストーンとゆったりソファ席で「ワイン女子会」にぴったり!?

紅葉を楽しんだ後に、解禁されたばかりのボジョレー・ヌーボーをひとくち、いかが?
きっと寒さにすくめて固まっていた肩からリラックスできますよ。

2011年11月21日 | お店 | No Comments »

明治の煙草王と延暦寺大書院

11月15
大書院の観月台を望む

大書院の観月台を望む

明治の煙草王・村井吉兵衛によって建てられた長楽館は、付随の家具と共に京都市指定有形文化財の指定を受け、それらを当時のまま「動態保存」という形で今でも使用されています。
その通常非公開の「御成の間」等を会場として『京都が生んだ明治のヒーロー「村井吉兵衛展」』が開かれています。
展示物は当時のレトロモダンな広告や商品パッケージが中心で短時間でも回遊できるので、館内の茶室で上映されているDVD(2本立て、各約16分間)と併せて観覧すれば、より当時の情勢への理解が深まり、楽しめると思います。

華族出の女官を妻に迎えるにあたって、東京赤坂の地に御所風に造らせた豪邸「山王御殿」は、後に保存のため比叡山延暦寺に移築され、当寺の「大書院」となりました。
屋久杉から切り出した板戸や、煙草の葉を一面にあしらった襖に観月台など、西洋風の長楽館はとはまた違った贅を尽くしたもう一つの迎賓館。
19日には通常非公開の延暦寺大書院を見学するツアーが企画されています。

ミスリム

10月31

miss 京都御所の秋季一般公開が始まりました。「国民文化祭・京都2011」の開催にあたり、いつもより少し長めの日程です。
国内外からたくさんの人が訪れる御所を見学した後の休憩には、紅茶専門店の「ミスリム ティーハウス」がおすすめ。

イギリス領インド」がコンセプトで、こじんまりとした店内ながら吹き抜けやソファ席もあって、ゆったりとした作りです。BGMはなんとレコード!ぶら下がったペンダント型のサイコロの様なスポーカーから流れていたのでした。
また改装前の梁や、内壁の一部を絵画の様に残し、前身だった古民家への敬意を表しています。

お店の方も物腰やわらか。漆喰の壁に光が差し込む明るい空間の中で、ポットにたっぷり入ったジンジャーティーを頂くと、心がほぐれて体もぽかぽか。
普段は砂糖もミルクも入れて飲む人でも、一杯目は何も混ぜないで、ぜひそのままの紅茶の味わいを楽しんでみて下さい。

2011年10月31日 | お店 | No Comments »

京都の小さなアート空間

10月17

urban京都にも老舗のクラブやライブハウスなど小バコの音楽空間がたくさんありますが、木屋町の雑居ビルに入っているのは飲み屋だけだと思い込んでいたのは盲点でした。

先日初めて潜入した『UrBANGUILD(アバンギルド)』は今年でもう5年目だそう。アンティークランプを組み合わせたシャンデリアや、ミシミシときしむ床の感触、観客に近い舞台に、手作りの小劇場を訪れた様な気分になりました。
イベントの無い時や終了後には「Ur食堂」としても利用でき、ディナープレートを食べる傍ら無料ライブを楽しむ事もできます。

自分を何かで表現しようと模索している人、理想の自分に向かって瞳をきらきらさせている人、好きな事を黙々と続けている人達の姿を近くで観ていると、こちらもまるでろうそくの火を移すかのように、ほのかで前向きなパワーを分けてもらっているような気持ちになります。

風呂敷のススメ

10月11

furosiki

日頃から荷物が多くなるタチで、いつもバッグはパンパン。詰めこみ過ぎて型崩れを起こしてしまう事も。

それを見かねてか、「風呂敷バッグ」なるものを頂きました。普段は平らに畳んで鞄の中にしまっておき、ちょっとだけ荷物が増えたという時にはミニエコバッグに早変わり。
着物姿にも違和感無く、何より着物と同じたとう紙にラッピングされているのが可愛い。

秋は入洛者と交通量が最も多くなる季節。かさばるお土産を包める風呂敷を1~2枚旅行バッグに入れておくと安心ですね。
秋の新作バッグもいいけれど、モダンな柄の風呂敷を着こなしのワンポイントに取り入れてみるのも面白いかも!?

25日には「京朝スタイル」による「朝ふろしき部」も開催されます。

2011年10月11日 | お店, 和雑貨 | No Comments »

鮒の滝登り!?

9月26

funaturu鴨川から下木屋町を眺めると目に入る壮大な五層の楼閣建築。
フレンチダイニング「FUNATSURU KYOTO KAMOGAWA RESORT」は、老舗料理旅館「鮒鶴」を改装したお店と聞いていましたが、更に時代を遡った創業の明治3年には鮒を扱う川魚業者で、屋号は創業・田中鶴三郎の名に由来しているのだそうです。

大正11年に東山を臨む現在地に移り、宮大工の確かな技に築かれた折上天井や、鯉の天井画、大正期のシャンデリアを今に残し、アコーディオン扉の手動式エレベーターは今も現役なのが嬉しい。
残されていた絵によると、「鮒鶴」時代の川床は屋形船の風情だったのですね。

結婚式場としてのイメージが強い当館ですが、時折イベントも開催され、今月いっぱいまでは名残の川床でのお食事が楽しめます。

「cafe530」とファイヤーキング

9月12

ファイヤーキングのソーダマグ京都府立植物園や資料館、コンサートホールに美味しいパン屋やブティックが並ぶ北山は、京都の北の文化ゾーン。毎月第2土曜日には「北山クラフトガーデン」が、10月29日(土)には「北山ハロウィン」が開催されます。

北山駅からそう遠からず、でもちょっと奥まった空間に新しいカフェがオープンしていました。
cafe530」(075-702-0053)では、現在製造されていないためコレクターに人気の「Fire-King(ファイヤーキング)」のマグでドリンクを楽しめます。
やわらかな、ぬくもりのある発色で、思わず両手で包みたくなるミルクガラス。
思えば、食を取り巻くモノや時間を大切にしている場所にはいつもFire-Kingがありました。

ランチ・ディナーメニューもあり、23時までオーダーできるので一休みにどうぞ。

2011年9月12日 | お店, イベント | No Comments »
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