一匹の光
自宅のガレージで、一匹の蛍を見つけました。
お皿に水を張って草を浮かべ、庭に移して夜はその光を楽しませてもらいました。
一昨年は松ヶ崎疎水のせせらぎの中を静かに呼吸するかの様に光る蛍を何匹か観る事ができましたが、昨年に鴨川公園に行った時は条件が悪かったのか、殆ど観られず仕舞いだったので、まさか家で観られるとは夢にも思いませんでした。
調べてみると、成虫は餌を食べないのだそう!幼虫の頃に蓄えられた養分が尽きるまでの命なのです。
ほのかな光を放ちながらふわふわと舞う蛍は、昔からはかないものの象徴とされてきましたが、たった一匹でも一生懸命にお尻を光らせている姿は何となく力強いものでした。