「オンライン〇〇」生活
「オンライン〇〇」生活も定着してきました。
先週末は、学生時代の先輩方と「オンライン飲み会」に初参加。
お祝いごとの寄せ書きもオンラインで集めて発注できるんですね。
また、今年は茶道藪内宗家による「オンライン初釜」なるものも滑り込みで参加してみました。
事前に申し込めば、お茶席と同じ末富の薯蕷饅頭と干菓子、福引のくじが手元に届けられます。
自分が習っているのとは異なる流派で、そもそも宗家の茶室など茶道を学ぶ人でも易々と入れる場所ではありません。
自宅に居ながら燕庵の松籟を聴き、立ち昇る湯気を感じ、お正月らしい取り合わせの道具と太刀を振るような武家茶のお点前を鑑賞。
古田織部が好んだ燕庵は、現在のものは兵庫県有馬から移築されたもので、「燕」とは「くつろぐ」という意味があるそうです。
利休の待庵には3つの窓がありますが、こちらには10もあり、柄杓を蓋置に落とすタイミングで外から簾が巻き上げられてより明るくなる演出が楽しめます。
御家元直筆の色紙には「一花開天下春(一華開いて天下春なり)」の文字。これには「一塵起大地收(一塵起こって大地収まり)」という言葉が先立るようで、まさに現在の私達が願う春と言えるでしょう。
疎遠になってしまっていた人、会うに会えない距離感の人々と一瞬で繋がる事ができる。
行きたいけどなかなか足を踏み入れられないところに人目を気にせず入っていけるのもオンラインならでは。
ここのところ、音声による新たなSNSが話題になっていますが、どんなツールでも使う人同士の「一座建立」の気持ちで良い和(輪)を作っていきたいですね。