e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

親鸞聖人750回大遠忌

9月20

goen 親鸞聖人750回大遠忌を迎え、本願寺と門前町がひときわ賑わっています。
西本願寺で国宝の唐門や書院飛雲閣を拝観した後、記念行事「ご縁まちフェスタ」の関連スポットを歩いて巡りました。

今年開館したばかりの近代的な仏教総合博物館「龍谷ミュージアム」では、インドでの釈尊の誕生からその生涯と、アジア、日本へと展開していく仏教の歴史を分かりやすく紹介しています。
「ご縁まちマルシェ」では、タオルをゾウ形にした壁掛けタオル“まけないぞう”を東日本大震災の被災地支援として購入しました。
「伝導院」では漫画「北斗の拳」の作者・原哲夫さんが「象山」の雅号で阿弥陀如来像を描いたタペストリー等を展示。西本願寺の門前にこんな洋館が建っていた事に驚いた人も多いことでしょう。

次回の西本願寺国宝・飛雲閣の特別拝観は11月8日(火)午後から17日(木)の12時まで行われます。

「cafe530」とファイヤーキング

9月12

ファイヤーキングのソーダマグ京都府立植物園や資料館、コンサートホールに美味しいパン屋やブティックが並ぶ北山は、京都の北の文化ゾーン。毎月第2土曜日には「北山クラフトガーデン」が、10月29日(土)には「北山ハロウィン」が開催されます。

北山駅からそう遠からず、でもちょっと奥まった空間に新しいカフェがオープンしていました。
cafe530」(075-702-0053)では、現在製造されていないためコレクターに人気の「Fire-King(ファイヤーキング)」のマグでドリンクを楽しめます。
やわらかな、ぬくもりのある発色で、思わず両手で包みたくなるミルクガラス。
思えば、食を取り巻くモノや時間を大切にしている場所にはいつもFire-Kingがありました。

ランチ・ディナーメニューもあり、23時までオーダーできるので一休みにどうぞ。

2011年9月12日 | お店, イベント | No Comments »

松ヶ崎題目踊り

8月18

yusen 五山の送り火の一つ、「妙法」の間にある涌泉寺にて日本最古とされる題目踊りとさし踊(京都市登録無形民俗文化財)が営まれました。
現地に着いて驚いたのは、涌泉寺境内から「大文字」が綺麗に見え、しかも周りには殆ど人が居ないということ。これならば、「妙」の送り火の点火を見届けたら「法」の見えるところまで移動し、そのまま涌泉寺で題目踊りが始まるのを待ちながら「大文字」が下火になっていく様を静かに眺める、という三つの送り火を拝む事ができますね。

独特の節回しの題目を唱える男女、兵児帯を揺らす子供たちやGパン姿の青年たちが一つの輪となって、約1時間にわたり踊り続けます。
揃いの浴衣の背に染められた「妙法」の山には、700年もの間踊りを受け継いでいた誇りと、同じ地域に暮らす人々が集う喜びが現れているかのようでした。 動画はこちら

京の七夕2011

8月9

tanabata昨年より京の風物詩として新たに加わった「京の七夕」。
初日の鴨川会場は「鴨川納涼」と重なった事もあり、鴨川と禊川との間に人、人、人の川も流れていました。
昼間の汗を洗い流した身体にさっと浴衣を着たら、川床で暮れゆく景色を楽しみ、食後は酔い覚ましに川辺に降りて、笹に飾られた子供たちの願い事を見ながらそぞろ歩き、なんて夏の夜はいかがでしょうか。
15日までのロングランイベントなので、浴衣デートのチャンスはまだまだあります。
また、鴨川・堀川会場に限らず、京都府内各地で協賛イベントが開催されていますので、夏の思い出作りにおでかけ下さい。  動画はこちら

動画で観る京の歳時記

7月26

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神輿が御旅所から八坂神社へと戻り、1ヶ月に渡る祇園祭も28日の神興洗式など締めくくりの神事を残すのみとなりました。

「神興洗」を主催する「宮本組」は八坂神社の氏子組織「清々講社」の一つで、神輿渡御の際には宮本組神宝奉持列として神社の神宝を奉じて練り歩いています。
この神輿洗や山鉾巡行など個人的に撮り溜めておいた動画が勿体ないので、アップしてみました。素人撮影ではありますが、今後も少しずつ京都のリアルな歳時記動画をご紹介していきますので、お楽しみに!

祇園祭と五山の送り火の間には、昨年より始まった「京の七夕」が開催されます。

それぞれの復興を願う祇園祭

7月19

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祇園祭の山鉾巡行で清められた街を神輿が巡り、24日の環幸祭まで四条寺町の御旅所に鎮座されています。
今年は休み山の大船鉾が祇園祭山鉾連合会の正式会員となり、後祭巡行を復活させる為の検討部会も新たに発足されるなど、祭においても「復興」の気運が高まりました。

宵山の日に、居祭をしている布袋山を通りがかりました。
布袋山保存会の川島義明会長曰く、布袋山に関連する古い判子が見つかったのだそうです。
今年はその意匠を厄除けの御守りとして、粽と並べて販売されていました。
山を建てる宮大工さんも居られ、復興に向けて少しずつ確実に歩まれている事を嬉しく思いました。

31日の15時からは、八坂神社にて平成女鉾清音会によるお囃子の奉納があります。

御霊会としての祇園祭

7月12

taihei祇園祭お稚児さんは、13日の社参の儀を境に神の使いとなり、山鉾巡行のお務めを果たすまで潔斎して神事に臨みます。
神輿を担ぐ人々も、予め入浴するなど銘々に身を清めます。

稚児が舞う「太平の舞」は、山鉾が通る道を清め祓い、天下太平と五穀豊穣を願うもの。
耳にも涼しい「コンチキチン」の祇園囃子、茅の輪が起源とされる粽、そして祭りが起こった当時の国の数に合わせて立てられたという鉾(矛)。
祇園祭に関わるあらゆるものが厄除けに繋がっています。

今年は長刀鉾の頂上に飾られる長刀が新たにプラチナの箔を施して新調されました。
たくさんの人々の思いを結集して、この世の厄を祓いたいですね。

祭・祀・奉・政(まつり)

6月27
試し曳(ひ)きの様子
試し曳(ひ)きの様子

ユネスコ無形文化遺産に登録されている「京都祇園祭の山鉾行事」が1日からいよいよ本格的に始まります。

祇園祭が、疫病退散を願った御霊会に始まったように、「祭」とされるものは、自然と共に歴史を歩んで来た農耕民族・日本人の、神に対する畏れの現れです。
「祭」はまた、それを守り伝えようと人々が団結し、コミュニティーの結束を強める作用があるようです。
「便利で快適であることが幸福」だと思い込み、従来の集団行動を避け、「個」立が声高に語られる中で、自分達の力だけではどうにもできない自然災害や病などに見舞われたとき、それでも生きていく力を授けてくれるのは人と人との絆であることを、先人が「祭」を通して教えてくれているように感じます。

今年の祇園祭は、そんな祭の意義をより意識しながら楽しみたいと思います。

 

2011年6月27日 | イベント, 神社 | No Comments »

鞍馬寺・竹伐り会式

6月21

take鞍馬寺・竹伐り会式に行ってきました。

開始直前に現地入りしたため舞台に近づけず、撮影は困難を極めましたが、青竹が大きなかけ声と共に次々と切られていく様は爽快。本当に厄が祓われていくようです。

終了後はパワースポットとしての人気のためか、多くの人が貴船へと続く山道へ消えていきました。
なお、鞍馬寺の本堂金堂から霊宝館までは登りの階段を含めて約100メートル、霊宝館から奥の院までの道のりはおよそ登りで15分下り15分、更に貴船まで抜けるなら1時間、そこから叡電「貴船口」駅まで徒歩20分とのこと。

鞍馬温泉に浸かり、鞍馬寺をお参りした後で明るいうちに(木陰のため16時以降は暗くなります)貴船まで歩き、川床でせせらぎを聴きながらお食事、蛍鑑賞でシメ!なんて健脚コースはいかがでしょうか。

葵祭・走馬の儀

5月16

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今年の葵祭は休日と重なり、お天気にも恵まれた中で無事終了しました。

小学校の課外授業で行列(路頭の儀)を見学したのを最初に、露払いである流鏑馬神事なども何度も観ていて知ったつもりになっていましたが、同じ祭事でも場所を変えて観たり、それぞれの賀茂社で行われる走馬の儀など、まだまだここで伝えきれていない事がたくさんありました。また、毎年その日限りの祭事を取材し尽くす事の難しさも実感しました。

献茶祭などまだ葵祭を締めくくる行事が残されていますが、京都三大祭の祇園祭は7月に、時代祭は10月、日本三大勅祭の一つに数えられる石清水祭は9月にそれぞれ京都で催行されます。

2011年5月16日 | イベント, 神社 | No Comments »
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