e-kyoto「一言コラム」

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祭・祀・奉・政(まつり)

6月27
試し曳(ひ)きの様子
試し曳(ひ)きの様子

ユネスコ無形文化遺産に登録されている「京都祇園祭の山鉾行事」が1日からいよいよ本格的に始まります。

祇園祭が、疫病退散を願った御霊会に始まったように、「祭」とされるものは、自然と共に歴史を歩んで来た農耕民族・日本人の、神に対する畏れの現れです。
「祭」はまた、それを守り伝えようと人々が団結し、コミュニティーの結束を強める作用があるようです。
「便利で快適であることが幸福」だと思い込み、従来の集団行動を避け、「個」立が声高に語られる中で、自分達の力だけではどうにもできない自然災害や病などに見舞われたとき、それでも生きていく力を授けてくれるのは人と人との絆であることを、先人が「祭」を通して教えてくれているように感じます。

今年の祇園祭は、そんな祭の意義をより意識しながら楽しみたいと思います。

 

2011年6月27日 | イベント, 神社

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