e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

寂光院放火事件

5月14
寂光院・新しい本堂

寂光院・新しい本堂

新緑の大原寂光院では7日まで、7年前の放火による火災で真っ黒に炭化した旧本尊を公開されていました。
何百年もの歴史を焼き尽くす炎を前に、ご住職の心中はどのようなものだったでしょう。思わず目頭が熱くなりました。
炎上する本堂の中、本尊の地蔵菩薩だけが全身を焦がしたまま毅然と屹立していたそうです。
「信仰は、形ではない。これしきのことで、仏の慈悲は失われたりはしない。」自らの身をもって示しているかのようにも見えます。
この放火事件は、この9日をもって時効を迎えました。おそらく仏という存在は、その犯人の行いさえも許してしまうのでしょう。

2007年5月14日 | お寺 | No Comments »

紅葉の穴場・その2

12月4
妙覚寺の庭

妙覚寺の庭

紅葉盛りの頃、妙覚寺に行って来ました。 差し出されたお茶とお菓子を頂きながら、眺める紅葉のお庭は静寂。 作為の無い自然林の様なお庭は、心がほっとします。 お坊さん方が、縁側に座して静かに語り合う光景が素敵でした。 後で調べてみたら、境外墓地に狩野元信、永徳ら狩野家一族のお墓があるとのこと。
しまった。見逃した…。

2006年12月04日 | お寺 | No Comments »

東福寺即宗院

11月20

東福寺で即宗院という塔頭が特別公開されていると聞きました。
「あれ?京都市観光協会のH.Pにも、非公開文化財特別拝観のリストにも無いぞ!?」と問い合わせてみると、東福寺の秋の特別拝観に合わせて、毎年11/1〜/30に公開されているとのこと。
ここは島津家の菩提寺。幕末には西郷隆盛と尊皇攘夷派の清水寺の住職・月照をかくまったという茶室・採薪亭跡や、平安期の寝殿造系庭園の原型を残す池泉回遊式庭園があります。

東福寺は紅葉の名所、すぐ近くで特別公開中の龍吟庵にある、重森三玲作のアヴァンギャルドな枯山水とセットでどうぞ。

2006年11月20日 | お寺 | No Comments »

清水寺への裏道

11月6

清水寺に向かうとき、三年坂や五条坂を経由しますが、それとは反対側の方向から登ってみました。 京阪バスに乗り、「清閑寺山ノ内町」停留所で下車、山の中を1本道が通っています。 途中、お墓やゴミが散乱する竹林の横を通るので、とても観光客向けのルートではありませんが、 子安塔に辿り付くと、清水の舞台や三重塔を見渡す事ができ、人々の賑わいまで聞こえて来ます。
紅葉が色づいたら、良い撮影スポットになるかもしれませんね。

2006年11月06日 | お寺 | No Comments »

神を護る寺

5月1

 新緑の高雄。山一面の三つ葉ツツジ。川のせせらぎと共にさらさらと揺れる蒼いもみじ。西明寺のツツジも、街中のものとは違い淡くて、優しい色。
ランチは高雄観光ホテルの川床で。ここの床は川に近いですね。

神護寺の長い石段に疲れたら、硯石亭のもみじ餅で休憩。 高雄山神護寺・槙尾山西明寺・栂尾高山寺の「三尾」は、もともと神願寺というお寺の仲間でした。平岡天満宮は神護寺の守護神ですが、愛宕神社もこの地を見下ろし、守っているのではないでしょうか。

高木に囲まれた静かな山道。神様と仏様が宿る場所。

2006年5月01日 | お寺 | No Comments »

重森三代の庭

4月17

 松尾大社の夜間拝観(4/14〜/16)に行って来ました。
「永遠のモダン」を追求した昭和を代表する作庭家・重森三玲は、ここの磐座、曲水の庭を設計指導して病に倒れました。その後、息子・完途が引き継ぎ曲水の庭と蓬莱の庭を完成、その曲水の庭に面して枯山水の庭園を孫の千青が作庭し、三代に渡る現代庭園の傑作となります。
4/23(日)に神幸祭、5/4(祝)に亀の市が行われ、山吹まつりは5/5(祝)まで開催中です。山吹はまだちらほら咲き。これからが見頃になりそうです。

2006年4月17日 | お寺 | No Comments »

重森三玲の庭

3月27

昨年「一言コラム」でご紹介した“液晶テレビCMの日本庭園”を設計した重森三玲氏。
彼が手がけたお庭が東福寺方丈と龍吟庵にもあります。
龍吟庵は普段は非公開ですが、ちょうど涅槃図の開帳に合わせて公開されていました(3/14〜/16)。

まるでポップアートのよう。今まで観てきた数々の庭園とは違って異才を放っています。
→詳細はこちら

その重森三玲の絶作が松尾大社にあります(常時公開)。
来月の夜間拝観(4/14〜/16)の頃に訪れようと思います。

2006年3月27日 | お寺 | No Comments »

妙心寺

3月6

お寺の空気を吸いたくて、妙心寺へ。

法堂の雲龍図と梵鐘、明智風呂は、日頃よりご説明を聞く事ができるので、それに合わせて到着。その後は大雄院、桂春院、そして「京の冬の旅」で特別公開さ れている3カ寺もお参りして、心が軽くなると共にオサイフも軽くなってしまいました。
他にも公開されている塔頭が幾つかあり、侘びた外観と華麗な襖絵を味わううちに、この広大な境内で一日すごす事もできそうなほど。

禅寺の冷たい床に身体が冷えてしまったので、ラーメン「親爺」へ。すると、お坊さん2人組が入ってきました。なんか常連ぽいぞ!!

2006年3月06日 | お寺 | No Comments »

晩秋・もみじの絨毯

12月5

紅葉観光も大詰め。

e京都ねっとの掲示板は、桜紅葉さん、さとさんなどのたくさんの方のご報告で賑わい、活きた情報源となっています。

ライトアップ期間が終了した園光寺も、黄色や橙色の葉が、竹林をバックに美しいグラデーションを描き、詩仙堂のお庭の砂に落ちたもみじは、可愛らしい壁紙のようです。

これからもうちょっとだけ、落紅葉の絨毯を楽しめるかもしれませんね。

2005年12月05日 | お寺 | No Comments »

観光ピークの高台寺

11月28

紅葉が見頃を迎えています。
先日、寒さと混雑を覚悟で大人気の高台寺へ。

バス停の長蛇の列に並び乗れたものの、動かない!京都駅を出るまでに30分。でもそこを抜けると比較的スムーズ。観光ピーク時は移動と境内散策に各1時間とみておきましょう。

境内も数珠繋ぎの列ですが、広大な敷地や建築に、ねねの影響力の大きさと、秀吉から受けたであろう、絶大な信頼を感じます。多くの人が訪れるのも納得。

2005年11月28日 | お寺 | No Comments »
« Older EntriesNewer Entries »