e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

定食屋で学生気分

3月14

re 先日タクシーのレシートを受け取る際に、運転手さんから「実は、現在2台しか走っていない “二葉葵”マークの車両なんですよ」と教えられました。
昨年の上賀茂神社の式年遷宮を記念して走行を始めたもので、好評に付き延長走行なのだそうです。
という訳で、記念品を受け取りがてら上賀茂神社をお参りしました。
帰りに昼食で立ち寄った定食屋「リバース」(075-721-7322)。
学生時代をこの辺りで過ごした人からは「懐かしい!」という声が上がりそうな昔ながらの洋食屋さんで、一歩入ると一斉に男子学生やサラリーマンの視線が集中し、大いに気後れしましたが、めげずに定食を注文。
値段は500円前後で非常にお手頃ながら、運ばれて来た品のボリュームに動揺していると、ホールを手伝っている真面目な接客ぶりの学生さんが、ご飯量を減らして値段を下げてくれました。
揚げ物たっぷり、既にマヨネーズまでかかっていてコテコテ!
部活の合間でしょうか、ジャージ姿でかき込んでいる男の子達を眺めながら味噌汁を飲んでいると、サービスエリアで食べる揚げ物定食とはやはり違って、「お母さんが息子達を応援している」かのようなメニューだと感じました。
禁煙ではないため、女性同志には入るのに勇気がいるかもしれませんが、上賀茂神社の桜が咲く頃、再び学生気分を味わいにいかがでしょうか。

天神さんの残り福

2月29

sara 受験の時の合格祈願、お茶の先生に連れて行ったもらった天神さんの蚤の市、恋心を抱いた相手と巡った梅香る梅苑、一眼レフカメラを片手に歩いた紅葉の御土居。
北野天満宮は今までに何度も訪れているのに、梅花祭当日に境内を歩いたのは意外にも初めてでした。
上七軒主催の野点茶会に参加したかったのですが、都合で終了間際に着いたために入れずじまい(やはり事前に前売り券は買っておくべきですね)。
仕方無く本殿でお参りだけ済ませて、久しぶりに天神さんを楽しむ事にしました。
そもそも今回のお目当ては、来客時に鍋料理を取り分けるための器を探す事だったのです。
アンティーク着物に、コーヒーや玉こんにゃくの屋台、まるでしめじの様に乱立するこけしに、機械や簪のパーツまで。
今やインターネットでも気軽に売買できる時代ですが、こうして実際に色んなお店を見ていると、魅かれるお店は商品の並べ方も見やすく、分かりやすいものですね。
「見立て」として、本来とは異なる用途を連想するのも、また楽し。
ふと目に留まった、「5枚2000円」の染付の器。同行した母親も同じ所で足を止めていました。
一枚ずつ微妙に異なる手描きの、ほのぼのとした山水図がなんだか可愛らしくて手に取っていると、お店のおじさんが更に奥から出して来てくれました。
「12枚で3000円でええよ」との声に、母と半分ずつという事で早くも決まりました。
売り手にとっては、半端な数が売れ残っても仕方無いのでしょう。
掘り出し物を狙う人なら朝早くから行くのでしょうが、残りものにも福はありました。
今月下旬までは、宝物殿にて今、歴女の中でもアツい「宝刀展」が開催されています。

車折神社の早咲き桜

3月31

kuruma 早咲きの桜で知られる車折神社。例年、町なかの桜が満開になる頃には既に散っているという印象を持っていたのですが、先週末の境内では、満開もあれば散った木もあり、膨らんだ蕾もまだたくさん見られたので、これからも見頃がやってきそうです
この時ちょうど満開を迎え、人々の足を止めていたのが、画家・冨田溪仙(けいせん)が奉納した「溪仙桜」でした。
溪仙は、明治21~26年の間、車折神社の宮司を任めた文人画家・儒学者の富岡鉄斎に私淑していました。
漢詩や絵画の心得のある人だったら、きっと携帯電話やデジカメのシャッターを切る代わりに筆でもって、その四方に枝をくねらせた桜の姿を描き表すでしょうね。
この週末は、いよいよ満開の見頃がスタートでしょうか。様々な芸能人達が芸能神社に奉納した朱色の玉垣に、文字通り「咲きこぼれる」に出逢えるといいですね。
帰り道には、嵐電(京福電車)の北野に乗り換えて、車窓から夜桜のライトアップを楽しむのも良さそうです。
その他各地の様子は「桜特集 定点観察 2015」をご覧下さい。

京土産に大学オリジナルグッズ

6月2

haris 「知人への京土産に。」と頼まれて、同志社大学のハリス理化学館同志社ギャラリーへ。
大学グッズと言えば、京都大学の「総長カレー」や「素数ものさし」を思い出しますが、さて同志社大学のオリジナルグッズとは?
大河ドラマ「八重の桜」が放映していた2013年の11月にリニューアルオープンした事もあり、グッズが買えるラウンジには、創立者・新島襄と八重夫妻の書籍や過去の企画展示の図録、京都の老舗のお酒等の食品もありました。
お目当ての品は、宇治の丸久小山園製の玉露や煎茶等5種のお茶のティーバッグが入ったミニ缶で、同志社大学今出川キャンパス内にある5棟の国の重要文化財建築の画像が、それぞれの茶缶にプリントしてあります。自由に試飲までできました!
J.Nハリスの寄附を元に明治23(1890)年に竣工された煉瓦造りの当館は、現在はギャラリーとして、同志社の歴史と新島襄の思想を今に伝えるほか、キャンパス内からの出土品、地層等の資料による創立以前の京都の歴史も紹介しています。
平安時代には冷泉家や二條家が立ち並ぶ公家屋敷、室町幕府の花の御所、幕末の薩摩藩邸、そして現在は学びの場として、歴史の層を重ねる度にこの地が果たしてきた様々な役割を知る事ができ、卒業生でなくても、歴史や近代建築が好きな人にとっても楽しめる内容ではないでしょうか。
さて、帰宅してから「あ、“八重さんの醤油”も切らしてたんや」と言われました。
はいはい、今度キャンパスツアーにでも参加して買って来ますわ~。

福栄堂と壹錢洋食

6月12

fukuei湿気で少し重くなった空気を一瞬忘れさせてくれる、夏の冷菓。
祇園のお土産に頂いた「福栄堂」さんのお菓子は、鮮やかな抹茶のゼリーに、笹で巻いたれんこんのお菓子(「蘇民将来様之心継菓子也」だそうです)…なんだかどこかで見た事があるような気がしないでもないですが、まあいいや、と口に運びます。
素材にこだわり、無添加・無保存料で作られているだけあって、なかなか素直なお味で美味しい。つるつるっと食べ尽くしてしまいました。
祇園の一等地に店を構えながら「京都ブランド」ぶる事なく、「祇園のぷるこちゃん」なるキャラクターを生み出すこの独特のノリもどこかで…。実は、お向かいの「壹錢洋食」は福栄堂から派生したお店なのです。
漉しあんでお餅をくるんだ看板商品の「祇園の月」は、冷蔵庫でちょっと冷やしておくと口あたりがひんやりとして、おすすめです。

2012年6月12日 | お店, 修学旅行 | No Comments »

伏見稲荷大社・稲荷祭

4月23

inari伏見稲荷大社の「稲荷祭(神幸祭)」で稲荷大神の神輿が御旅所へと出発するのを見送った後、稲荷山に登ってきました。
奥の院の更なる先には、衣食住を司る「三徳社」や薬に関する「薬力社」、現在でも滝行をする人がいるという滝場等様々な人々の信仰を集めた神蹟がたくさんあります。
「パワースポット」とはご利益の事だけではなく、それを求める人々の願いのパワーが集まる場所でもあるのでしょう。
全国に3万社もあると言われる「お稲荷さん」の総本宮とあっ、日本人だけでなく多くの外国人ともよくすれ違いました。
千本鳥居と新緑の梢が小雨を受けとめてくれたお陰で、殆ど傘を差す事無く、時折茶店で休憩を挟みながら約2時間で「お山めぐり」を終えました。
稲荷大神が移された神輿が5月3日の還幸祭まで納められている西九条の御旅所は、JR京都駅から東南へ歩いて10分程のところにあります。
今年のゴールデン・ウィークは家内安全や健康を願って、ちょっとお参りしていきませんか?

映画村さくらまつり

4月9

eiga京都の桜は寺社だけにあらず。東映太秦映画村のあちこちで染井吉野やしだれ桜の大木、里見浩太朗さん植樹の八重桜などが青空の下で満開になっていました。
昨秋からアニメミュージアムや忍者屋敷の新設、お化け屋敷の改装などが進められてきた映画村は敷地が約3割拡張され、JR太秦駅からのアクセスも徒歩5分以内と大幅に短縮されました。
昼食には、日本で初めてラーメンを食べたという水戸黄門さんの「水戸藩ラーメン」。
明の儒学者から伝えられたレシピを再現し、五辛を添えた当時の薬膳風になっています。
箸袋は日本刀、貯金箱としても使える御用提灯ビールジョッキ、思わず「控え居ろう!!」と突き出したくなるような印籠型の最中アイスなど、遊び心満載のグルメグッズは時代劇に馴染みの無かった人でも気分が上がります。
東映の役者さんに案内してもらったり、チャンバラや花魁道中を観たり、忍者修業をしたりと盛りだくさんなので、映画村を十分に楽しむなら午前中から入村しましょう。
なお、2012年秋にも新施設がオープン予定だそうです。

田丸印房のスタンプ

6月1

tamaru修学旅行生たちがお土産を求めて行き交う寺町通りと新京極通りに「田丸印房」があります。
「今は印鑑を作る予定は無いから」と思っていても、ここのスタンプが密かな人気を集めていると聞くと、素通りする訳にはいきません。

先斗町を連想させるかわいい千鳥や、仏像や祇園祭の鉾といった精緻なものまで実に多彩で、ユーモアの裏に密かな職人技が光っています。
「時代物一言スタンプ」等、その独特のセンスはH.Pでも一部観る事ができます。
空いてしまった手紙の余白に、机上の書き置きに、「もう一押し」で笑いを誘う一品。
自作のイラストや文字を持ち込んでスタンプを作ってもらう事もできます。

一度知ってしまったここのスタンプ。今後も新作が気になって、ついついお店に立ち寄ってしまいそうです。