京の居酒屋「神馬」
千本通中立売上ルに、酒蔵を模した居酒屋「神馬」(075-461-3635)があります。
うなぎの寝床の様に細長~い店内はカウンター席に始まり、その先には屋内なのに灯篭が立ち太鼓橋が架かっています。奥には簡素なテーブル席があり、屋外で飲んでいる様な趣向なのでしょう。
手書きのお品書きには、「のど黒」や「白ずいきのくず引き」に「ローストビーフ」などなど。
居酒屋といっても、一皿のボリュームは意外に控えめ。
“素材の良いものを少しずつ”という印象ですが、何気なく添えられたソースも美味しく、静かな底力の様なものが感じられて、そこがまた京都っぽい?
昭和9年創業とのこと。市電が通り、映画産業で賑わったかつての千本通りや北野を映した古写真が店の歴史を物語り、移ろう時代の中でも変わらず人々に愛されているところに感服します。
訪れた暁には、レトロなレジや、数字パズルの様な独自の勘定書にもご注目。