e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

緑のなかで。

9月17

green この夏、京都府立植物園のすぐそばにオープンしたイタリアンは、その名も“IN THE GREEN(イン ザ グリーン)”。
目の前で生地が作られ、薪窯で焼くピッツァが味わえて、特にテラスでのBBQは涼しくなったこれからの季節に気持ちよさそうです。
そのテラス席の隅でワンちゃんがおとなしく座っていたので、もしかしてペットも同伴OKなのでしょうか?
思いのほか広くて席数が多く、喧騒の中でも人々がどこかリラックスして見えるのは、緑の芝生や木々から運ばれてくる風のせいでしょうか。
これが四方を壁に囲まれた空間なら、そうはいかなかったかもしれません。
お店のレジで入館料を払うと、そのまま植物園に入る事もでき、園内でウェディング写真撮影ができる「ガーデンウェディングパーティ」プランもあるそうなので、今後府立植物園とコラボレーションした面白い企画がどんどん生まれる事を期待してみたいですね。

「仲秋の名月」となる19日には、京都府立植物園で「名月観賞の夕べ」が、今週末の21、22日は上賀茂神社で手づくり市が行われます。

京友禅のワンピース

9月9

akika いつもは長引く夏の暑さも、今年の9月は意外にも早くから涼しくなって来たので、夏色の服はちょっと着づらくなってきたところ。
以前からレトロ柄か和柄のワンピースが欲しいと思っていたのですが、和柄や着物をリメイクした服はよく見かけるものの、
柄が過剰で派手だったり、センスが古かったりと、シルエットがきれいなものもなかなか見つかりませんでした。

でも、この秋出逢ってしまったんです。「AKIKA」の京友禅和柄ワンピース。
友禅染めの技術を活かしたアロハシャツで知られる「Pagong」のセミオーダーブランドです。
もみじや藤、菖蒲など四季折々の花々が一面に散らしてあるのに重い印象にならないのは、染めの発色の良さと配色デザインの妙でしょう。
画像では手持ちのベルトを合わせてみましたが、もともと軽いシルクでストンとしたAラインなので腰回りがカバーされ、
落ち着いた色味と流行に左右されない柄なので、幅広い年齢で長く楽しめそうです。

「AKIKA」の商品は西大路五条のPagong本店での扱いですが、一部は『Waこん』(075-256-8525)でも置いてあるそうです。

2013年9月09日 | お店, 和雑貨 | No Comments »

ロイヤルミルクティーのかき氷

9月3

milkt 前回に引き続き、名残のかき氷の話題です。

テレビ番組でフリーライター・関谷江里さんがオススメしているのを観て、とっても気になっていた、「ティーハウス リプトン・三条本店」の「ロイヤルミルクティのフラッペ」!!
1930年(昭和5年)に「リプトン本社直轄喫茶部 極東支店」として開店し、1965年に日本で初めて「ロイヤルミルクティー」(和製英語)を提供したのがこのお店なのです。

シャリシャリとしたフレーク状の氷がふんわりと盛られ、スプーンでかき分けると、磨いた琥珀の様な紅茶のゼリーが顔を出します。乗っているアイスクリームもロイヤルミルクティーかな??あっさりとしていて、紅茶ならではの味と香りが上品です。
冷たさで舌の感覚が麻痺してくるのを、温かい紅茶で取り戻しながら食べるのがおすすめ。
この氷、今年は9月の9日頃まで食べられる予定だそうです。

「冷たいものはもう…」という方は、40年以上レシピが受け継がれているという、ミルクで煮出した濃厚なロイヤルミルクティの味を楽しんでみて下さいね。

2013年9月03日 | お店, グルメ | No Comments »

韓国料理「ちゃんだん」

8月26

pap 京都に住む韓国人の友人がすすめてくれた韓国料理のお店「ちゃんだん」に行ってきました。
店内はとてもシンプルですが、その友人によると「化学調味料に頼っていなくて美味しい」のだそう(姉妹店は焼肉屋)。
まずはマッコリで乾杯。サラサラとあっさりしていて飲みやすい。梨味のマッコリも、さわやかな甘さ。
名物「ちゃんだん鍋」はもつ鍋に似ていて、赤いスープにたっぷりのもやしやニラ、ホルモン、キャベツが入っています。
 真っ赤な見た目ほどは辛くないので、シメのラーメンを入れて、うまみの溶け込んだスープも飲み干しました。
韓国海苔巻き「キンパ」は、こぶりでやや薄めに切ってあるので食べやすい。この食欲、我が家族の夏風邪はどこへやら…。
最後のお楽しみは、氷の上にトッピングがてんこ盛りの韓国かき氷「パッピンス」!
しっとり小豆や鮮やかマンゴー、もちもちのお餅、甘酸っぱいベリーに香ばしいコーンフレーク、てっぺんにはバニラアイスクリームまで。
パッピンスは通常、軽くどんぶりサイズなので、グループでわいわいとスプーンでつつきながら食べたいところ。
キムチやサイダー、お菓子など韓国の食材も売っていたので、コーン茶やダムト(ナッツのお茶)、ごまを買って帰りました。
残暑がやわらぎ涼しくなる時こそ、体調の変化にご用心。夏バテ解消に韓国料理、いかがでしょう!?マシソヨ~。

2013年8月26日 | お店, グルメ | No Comments »

アデリーヌ長栄堂の『桃太郎』

7月29

momo あの日のおやつタイムは、いつもと意気込みが違っていました。
アデリーヌ長栄堂 藤森店(075-641-1037)の『桃太郎』。
かつて関西テレビ『よ~いドン!』の“本日のオススメ3”コーナーで紹介された途端、知人が買いに走ったと聞いていた、噂のデザートでした。
山梨の桃を寒天ゼリーで丸ごとつるりと包み込んだその姿は、白いケーキ箱の中で宝石の様にきらきらと輝いていて、ナイフを入れる手を止めうっとりと眺めてしまいました。
寒天ゼリーの艶やかな食感の後には、熟れた桃の果肉の瑞々しさ。その中にはカスタードクリームとスポンジのクリーミーな味わいが待っていて、まさに女の子の好きなものを詰め込んだ、なんとも欲張りな一品。透き通った紅茶がよく合います。
雑誌のスイーツ特集でよく見かける、コックコート姿で腕を組むパティシエが、おしゃれな男女が集うカフェでサーブする芸術的に凝ったケーキもいいけれど、こういう昭和創業の「街角のケーキ屋さん」が愛され、注目されるのもまた嬉しいものです。
8月12日頃までの期間限定販売だそうですが、一つ一つ手作りのため一日の製造数が限られおり、予約を含め限定数の店頭販売のみ。
今年の分はまだゲットできるかな!?

2013年7月29日 | お店, グルメ | No Comments »

京風中華

6月17

8raku 花街に詳しい人に教えてもらった「中国料理 八楽」は、高台寺近くの、観光客が素通りしてしまいそうな路地を入ったところにありました。
夫婦で切り盛りされていて、カウンター席のみ。大人向けですがコースでもリーズナブルで、肩ひじ張らずに足を運べそう。
さっぱりとした味付けは胃が重くなる事も無く、軽やか。殆ど常連客のみで続いているのが素晴らしい。
お店の中央にある柱には、芸舞妓さんなど花街にゆかりのある人々の千社札でいっぱい。
その中で三角の紙が気になったので尋ねると、舞妓さんがデビューするときに配られる「さし紙」に対して、こちらは芸妓さんが引退するときに挨拶回りに配る「引祝」だそうです。
芸妓さんに定年は無いと聞きますが、結婚等で芸妓さんが引退するときには、引祝の紙と共に白飯(またはおこわ)とお赤飯を半々にしたものを一緒に配るのですが、引退してもまた復帰するかもしれないという時は紅白、もう戻って来ない場合は白飯にするのだそうです。
芸舞妓さんのデビューを追ったドキュメンタリーはよく見かけますが、引退のエピソードは初めて聞きました。
お味も雰囲気も、「京風中華」と形容したくなるお店でした。

2013年6月17日 | お店, グルメ, 花街 | No Comments »

京の居酒屋「神馬」

6月4

sinme 千本通中立売上ルに、酒蔵を模した居酒屋「神馬」(075-461-3635)があります。
うなぎの寝床の様に細長~い店内はカウンター席に始まり、その先には屋内なのに灯篭が立ち太鼓橋が架かっています。奥には簡素なテーブル席があり、屋外で飲んでいる様な趣向なのでしょう。

手書きのお品書きには、「のど黒」や「白ずいきのくず引き」に「ローストビーフ」などなど。
居酒屋といっても、一皿のボリュームは意外に控えめ。
“素材の良いものを少しずつ”という印象ですが、何気なく添えられたソースも美味しく、静かな底力の様なものが感じられて、そこがまた京都っぽい?

昭和9年創業とのこと。市電が通り、映画産業で賑わったかつての千本通りや北野を映した古写真が店の歴史を物語り、移ろう時代の中でも変わらず人々に愛されているところに感服します。
訪れた暁には、レトロなレジや、数字パズルの様な独自の勘定書にもご注目。

2013年6月04日 | お店, グルメ | No Comments »

「出町ふたばの新顔さん

5月27

futaba新茶のお供にしようと、「出町ふたば』(075-231-1658)さんへ出かけると、新顔発見!
かぼちゃの餡が入った豆もちです。1個170円。
ほんのり色の透けたおもちにかぶりつくと、分厚いおもちもの中にとっても鮮やかな黄色のこし餡が包まれています。周りの大豆も香ばしく、なんだか元気をもらえそうなおやつ。
今年の初め頃から販売されているそうで、まだまだ当分店頭に出されるそうです。

まだぬくもりの残っている急須の蓋を開けて見ると、お湯を含んで明るい黄緑色になった茶葉は、まさに今年生まれた葉っぱの赤ちゃん。
さわやかな香りの新茶に、ビタミンカラーの豆もち、そしていよいよ水無月の季節。
初夏は自然の恵みがいっぱいです。

2013年5月27日 | お店, グルメ | No Comments »

サロンドロワイヤル京都の「カフェ床」

5月14

yuka 学生の頃は鴨川から見上げていた納涼床も、懐石料理だけでなく洋食屋やエスニック、バーなどバラエティに富み、ここ数年では「カフェ床」も増えてきて随分と敷居が低くなりました。「川床って高いんでしょ?」と思い込んでいては勿体ない!

鴨川の新緑が青々と茂り、「昼床」が最も気持ちがいい5月に入ったので早速おでかけ。
大阪で創業の老舗洋菓子屋のチョコレート専門店が、川床のあるカフェを併設した「サロンドロワイヤル京都」へ。
ゴールデンウィーク中だったので行列を覚悟していたのですが、思いのほか空いていてすんなり席に着けたので驚きでした。
通り抜ける風が木々を揺らし、せせらぎの向こうで遊ぶ親子や散歩中の人々を眺めていると、他の席で談笑する和服女性たちもまた風景の一部のようです。

京友禅を連想させるパッケージの商品も、京都土産としてぬかりなく。
ワインリストもあるので、フォワグラやショコラと共に、食後の一杯…なんて一夜も今後のお楽しみですね。

2013年5月14日 | お店, グルメ, 町家 | No Comments »

ラ・パティスリー・デ・レーヴ

4月17

reve 海外初出店かつ日本初上陸の地に京都の東山を選んだ、パリで人気の「ラ・パティスリー・デ・レーヴ」(075-533-7041)。
その代表菓子の京都バージョン「京都ブレスト」が料亭「祇園 ささ木」の佐々木浩氏とのコラボレーションで誕生しました。
これには食べる順序が決まっています。連なった一つ一つのシューが「先付」「椀」「焼物」「菓子と茶」というコース仕立てになっているのです。
「先付」は生地にすだちを使い、洋梨のソースとのさわやかな酸味で食欲を刺激。リズミカルな食感がレーヴの特徴でもありますが、挟んだクリームのシャリシャリ感はなんとレンコン!
続いて「椀」は、かぼちゃとコーンのスープを連想させるクリーミーな味わい。最も個性的だった「焼物」は生地に山椒が入っていて、薫製した香りは菓子として初めての体験でした。
最後の「菓子と茶」はデザートらしく抹茶やホワイトチョコのクリームと小豆ソースの直球勝負、素材の良さが生かされていました。
このケーキは、シェフパティシエ・フィリップ・コンティチーニ氏が、初めて出会う日本の素材で新しい菓子を作ってみたいという「レーヴ(夢)」を形にしたものかもしれません。
厳選された素材それぞれに良い香りが広がり、一箱分を4人で分け合って食べてもお腹がいっぱいになります。
予約は受取日の7日前から受け付け可とのこと。この実験的な作品、チャレンジしてみますか!?

2013年4月17日 | お店, グルメ | No Comments »
« Older EntriesNewer Entries »