水無月食らうは京都人のノルマ!?
6月19
6月に入ると、京都の家庭や茶席では、当然のように卓に上がる菓子・水無月。
どちらかというと漉し餡派なので、特に購入する意欲が無かったとしても、結局手土産やおもてなしで頂くことがあったりして、なんだかんだ毎年食べている気がします。
京都暮らしの「定番」というよりもはや「ノルマ」に近い気が…。
水無月に関する蘊蓄についてはあちこちで語られているので割愛しますが、どこかドライな感覚を持っているお茶の師匠が、
「氷を象ったとか、魔除けとか言われているけど、四角い型から対角線上に切り取るだけで無駄が無いから菓子屋に重宝されたんじゃないか」
と話していて妙に納得した覚えがあります。
なにはともあれ、京都人にとっては「え、水無月って全日本人が食べてるもんとちゃうのん!?」と県民ショーばりの驚きであって、「土用の鰻」や「節分豆」のように、「食べるおまじない」のような存在ですね。
ちなみに、画像の水無月は「たからや」のもの。
素材の風味がストレートに伝わってきて、あんこがそのまま自分の身体に馴染んでいくような、おまんやさんの素朴な水無月です。
お皿をあらかじめ冷蔵庫でひんやりさせて、おいしく頂きました。