e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

飲食求道 一作

9月19

nasu 色んなお店ができたなあ、と京都の町を歩いていて感じる中で逆に惹かれてしまうのが、昔から地元の人々に愛され続けている街角の小さなお店。
京都に越して来た知人からの薦めで、今出川通りから寺町通りをずっとずっと道なりに進んだ左手にある「一作」を知ったのはつい最近のこと。京都っ子の友人に話すと、「子供の頃にしょっちょう玉子丼食べに行ってたわ!なんでそんな店知ってるんやろ?」との反応。そして彼女にとって30年ぶりかという再来店を果たすことになったのです。
外観は正直どこにでもありそうな、「住宅地のお好み焼き屋さん」ですが、食堂並みの豊富なお品書きに加え、食欲をそそる旬の品もあり、頼んだのは「賀茂茄子のお好み焼き」。
鰹節に埋もれて運ばれて来たそれはまるで賀茂茄子のハンバーガーのごとく積み重なり、どこからどこまでが茄子でお好み焼きなのか分からないほど。
ジューシーに炊かれた茄子のだしとからみ、同じくらいやわらかいお好み焼きもまた、どこから茄子でどこからお好み焼きなのか!
続いて、旬の桃のかき氷。ふわふわとしゃしゃりのちょうど中間くらいの氷の周りに、ジャムの様に甘くさっぱりとした桃の小片が薄桃色の手作りシロップと共にぺたぺたと張り付いていて、食べる前から美味しい事が伝わって来ました。
教えてくれた知人に報告すると、「桃氷はすぐ売り切れるみたいなので、奇跡ですよ!」とのこと。私達しかお客がいなかったのは運が良かったのでしょうか。
どちらのメニューもこの季節ならではの食材なので、食すなら今のうちです。

2017年9月19日 | お店, グルメ

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