e-kyoto「一言コラム」

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美の追求者・北大路魯山人

8月3
画像とイメージです。魯山人展とは関係ありません
画像はイメージです。魯山人展とは関係ありません

 京都国立近代美術館で「北大路魯山人の美 和食の天才」が開催中です。
どの器も、どんな料理をどの様に盛れば映えるだろうか、妄想が膨らむ一方で、お腹が空いてきてしまいます。
傲慢で気難しく毒舌とも評される一方で、家庭の温もりに飢えながらもそれを築いては壊してしまう不器用さ。特に究極の美を追い求めてきた人達は、その強欲さと純粋さ、そして孤独を理解できるからこそ、この複雑怪奇な魯山人を愛する事が出来たのだろうと思います。
そんな美食家が自らをぶつけた作品たちは、豪快な意匠の大鉢や金襴手の繊細な装飾、筆先でこちょこちょと描かれたかわいらしい魚や鳥たち。
彼の生い立ちから始まる波乱万丈な人生やそれが本人の人格に与えた影響を想像した上で観賞した時でも、理屈抜きに純粋に感性だけで向き合った時でも、北大路魯山人が多くの人の興味を惹きつけてやまないのは、彼が生みだした物の根底にどこか無垢なるものを感じられるからではないでしょうか。
会場を見渡した時に目に入る「器は料理の着物」や「持ち味を生かせ」といった言葉もそのまま胸の中にすっと入って来るのです。
今となっては魯山人が腕を振るった料理を食する事ができないのが悔やまれますが、きっとそれらも人間の本能をダイレクトに刺激してくる様なものだったのではないかと想像します。
最後に、この展覧会の出口を出る手前に、ある映像による面白い演出が用意されています。
これを観たらきっと和食を食べに行きたくなるはず。是非ご覧下さい。

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