e-kyoto「一言コラム」

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祇園大茶會

3月9

chakai 「東山花灯路」の開幕に合せ、2日間かけて開催された「祇園大茶會」。
その会場のひとつ、円山公園内では、11の即席茶席が銘々に工夫を凝らした「おもしろ茶会」が開かれていました。
初日はあいにくの雨模様でしたが、ランチタイム以降から夕方にかけては、ひっきり無しにお客さんがテント内を訪れ、それぞれの一服を楽しんでいたそうです。
着物美女達がハート柄のお茶碗でお茶を点ててくれるガーリーな(!?)席もあれば、苫屋風の空間を組み立て、和箪笥から道具を出しながら自身で作陶した信楽焼でもてなすところも。
美術品・茶道具商の男性が作務衣姿で、新島八重が削ったという茶杓(同志社のバンダナで包んだ筒も見せてくれました)でさらりと盆点前をしてくれる席もあれば、
八坂神社のご神水に敬意を現して水指に注連縄を張り、神道や信仰に因んだ取り合わせでしつらえた席(炬燵で暖か)も。
ここ数年、鴨川や植物園、あるいは何かの催しとして、既存の茶室を抜け出して即席でこしらえたミニ茶席のイベントがじわじわと増えてきたように思います。
釜を掛けている知人が多かったので、ついつい各席で話し込んでいると、寒い屋外でもお茶をふるまう席主達のアツい志が、なんだか羨ましくもありました。
また、八坂神社の絵馬堂では、琳派400年に因み、画家・木村英輝さんが色鮮やかに四季を描いた屏風を背景に、舞妓さんらがもてなす華やかな茶席も多くの人の注目を集め、東山花灯路を盛り上げていました。
限られた時間内なので、「東山花灯路」と「祇園大茶會(円山公園の「おもしろ茶会」、祇園商店街付近の「街中茶席」)」のそれぞれをじっくり楽しみたい場合は、別々に日程を組み、少人数で巡る方が良さそうですね。

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