禊の社
7月28
土用の丑の日を目前に控えた夏の日。賑やかな下鴨神社の駐車場を眺めながら「京都っ子は御手洗祭が好きやなあ。」と思いつつ、やっぱり自分の足も御手洗池に向かっていました。
夜は長~い行列ができますが、お昼時は並ぶ事もありませんでした。
下鴨神社の井上社(御手洗社)は、葵祭で斎王・斎王代が禊祓をする事で「禊の社」として知られていますが、かつてはこの社の前身とも言える「唐崎社」があり、平安時代に葵祭の斎王が祭の後で斎戒を解くためにお参りしていたそうです。
1470年の文明の乱の兵火によって焼失してしまいましたが、御手洗社へ合祀されるまでは、葵祭等の官祭では唐崎社、下鴨神社独自の祭の時には御手洗社で斎戒の解除の為の神事が行われていたそうです。
井上社と同じく水の女神・祓の神様の「瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)」を祀る「唐崎社」は、高野川と賀茂川の合流する辺りから東側に鎮座していたそうで、そんな姿を想像して出町柳の三角州を眺めると、川の飛び石まわりで遊んでいる子供達と、御手洗池の冷たい水に喜ぶ子供達の姿が重なったりもして。
こんこんと湧くお水をゴクゴクと頂き、夏越神事で流してもらう「人形」を奉納する頃には、気分もすっきり。暑さもすっかり忘れていました。 動画はこちら