e-kyoto「一言コラム」

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理想の住宅建築「聴竹居」

4月30

chochiku 建築家・藤井厚二が「真に日本の風土・気候にあった日本人の身体に適した住宅」を追い求めて、京都府乙訓郡大山崎の地に建てた実験住宅「聴竹居」。
自らその住み心地を検証、改善を重ね、完成形と言える第5回目の住宅であり、夏は床下や屋根の通気口を開けて風を通す事で約5度も室温を下げ、冬は隙間風を通さない様に工夫された大きな窓から低い太陽の光を居間の奥深くまで取り込めるよう、家の向きまで計算されています。
和と洋のデザインの良いところを違和感無く調和させ、かつ機能性も持たせた美意識と技術はさることながら、窓からサンルーム(縁側)を通して豊かな緑を望む子供達の勉強部屋や、配膳口で繋がった台所と食堂、洋装・和装の客人をもてなす事を考慮した客室や畳の間が一つの居間を中心に配置され、程よく区切りながらも人々が一つに集まれるような設計が何より印象的でした。家族の笑い声が聞こえてくるような、まさに理想の家。

なお、内部の撮影は特別公開時はできない(外観のみ可)ので、通常の見学日に合わせて事前に申し込んで下さいね。

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