「千鳥の盃」
4月22
「先輩、一杯どうぞ」「ありがとう。やあやあ、君も一杯…」
宴会で、また新入生・新入社員の歓迎会で、ビール瓶やお銚子を片手に互いの杯に注ぎ合う光景。
これは、懐石料理で八寸を頂く際に、亭主と客たちが1つの盃で酒を交互に注ぎ合う「千鳥の盃」から来ている風習のようです。
「千鳥の盃」は、今では茶道における茶事の稽古の一つとされていますが、その昔誰もがお客を自宅でもてなしていた時代には当たり前に行われていたものだそうです。
そういえば、旧家には御膳やお椀、来客用の座布団等をたくさん所持しているところがありますね。日本人の暮らす家も、床の間がある来客スペースよりも、家族がくつろぐためのプライベートな空間作りが主流となりました。
その会の趣向に合わせて、亭主が酒の肴の代わりに小唄を一曲披露する事も。
今となっては千鳥足でオヤジギャグがオチかな!?