e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

「没後400年長谷川等伯」展

5月11
京博からの景色

京博からの景色

「没後400年長谷川等伯」展が終了しました。最終日の夕方に行くと、待ち時間無く入る事ができましたが、それでも中にはたくさんの人が作品に見入っていました。

実際に会った事が無い人物なのに「リアル」だと感じてしまう肖像画の数々。
絵師としての栄光と引き替えに愛する人々を失った後に描かれたとされる『松林図屏風』を観て、背筋にひんやりと漂うものを感じた人も多かった事でしょう。
同じく代表作『楓図壁貼付』に描かれた草木や花は、三歳で夭折した豊臣秀吉の長男・鶴松が現世で叶えられなかった「命の輝き」をここにめいっぱい咲かせてあげたのかもしれません。

この全ての展示作品に共通するもの。それは喜びも悲しみも憧れも怒りをも内包した「生きた証」ではないでしょうか。皆さんはどう感じられましたか?

2010年5月11日 | 芸能・アート

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