数寄屋建築の粋
4月25
「西の北村、東の畠山」という言葉を聞いた事があります。東京の畠山記念館、京都の北村美術館、どちらも秀逸な茶道美術品のコレクションで名高い施設です。
その北村美術館の隣にある四君子苑の春季公開が4月の25日までと知り、慌てて駆け込みました。
「贅を尽くす」と一言で表しても、西洋のそれと東洋のものでは全く趣が異なります。
とりわけ、日本人は季節の移ろいに寄り添っていたい人種なのかもしれません。
どの位置に立っても自然美と人工美が溶け合い、心憎いほどに計算し尽くされた数寄屋空間でした。
秋期公開の日程はまだ未定ですが、9~10月頃に予定されているそうです。
[...] 秋季の展示が開催中の北村美術館で、四君子苑の公開が始まりました。国の登録有形文化財である四君子苑は、春・秋共に公開時期が短いので、見逃さないように訪れたいと思っています。 茶道具や骨董品、芸術品には、その由来や希少性等によって時折驚くような値段が付いている事があります。 「ものの価値」とは不思議なもので、数字や星の数で左右される事もあれば、贅沢品を持つ人を「無駄遣いだ」と非難する人が、底値を追い求め安価で質の悪いものを使い捨てにしているという場合もあります。 また、ある物が世間から見ればさほど高い評価を受けてなくても、手にした本人の目的に適い心から惚れ込んだものであれば、それも十分に価値があるとも言えます。 お金を払うという事は、それを作った会社や職人さんに賛同し、応援する投資行為であるとも聞きました。 そうなると、高いか安いか、という基準よりも用途や目的に沿っていて、「適正価格」「適材適所」を知るバランス感覚の問題でしょうか。 ものの価値が分かるようになるために、あらゆるものに「自分の眼で」触れて、そのバランス感覚を磨いていきたいと思います。 2012年10月23日 | 未分類 [...]