八瀬の御蔭神社で、葵祭の御霊が迎えられました。
垂れ幕の向こうで宮司が祝詞をあげ、幕内では神職達が頭を垂れて荒御魂が降臨する瞬間を待ちます。
太陽が南中する牛の刻(正午)、社の後ろの木々が風でざわざわと揺れだし、しばらくしてから止みました。そのままの姿勢で静かな時が流れた後、御生木から神霊櫃へと遷された荒御魂と共に、一行は社を後にしていきました。
この御蔭祭は、近年行列への参加希望者が増え、来年の御蔭祭までに地元住民による「御蔭祭保存会」を設立する計画が進められています。祭の変遷について研究や考証を重ね、将来的には国の重要無形民俗文化財の登録も目指しているのだそうです。