e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

京都セレクション

10月4
グリーンティーと栗きんとん
グリーンティーと栗きんとん

10月1日に京都駅ビル2階にオープンしたギャラリーカフェ「京都セレクション」(075-361-4401)に行って来ました。
ギャラリーは出入り自由で、10月のテーマは「和菓子と器の饗宴」。
精巧な工芸菓子の他、展示されている各月の和菓子は、菓子文化が京の歳時記に寄り添うように発展してきた様を今に伝えています。
喫茶スペースは床几からソファー席まで多彩で、ホテルグランヴィアのスタッフがスマートに応対してくれました。扱うお茶と、淹れ方の監修は宇治茶の丸久小山園。和菓子は、5店舗のものから選べます。
器や和菓子の紹介カードは持ち帰る事ができ、京都のどこで購入できるのかが分かるわけですね。

ガラス障子のディスプレイ用茶室では、日本のしつらいの中で京の伝統工芸品を総合的に展覧できます。
かつて茶室とは、茶の湯を媒体に日本の文化や伝統工芸を発信する総合芸術サロンでもありました。その喫茶文化は、茶室からカフェ&ギャラリーとなって現代生活へ溶け込みます。
電車に乗る前に、京都らしさのある落ち着いたお店でちょっと一服したい。
そんな時におすすめです。

老山白檀のストラップ

9月27

byakudan

香りのある生活、していますか?
香老舗・松栄堂の京都本店にて、「聞香を楽しむ会」に参加してみました。

日常の慌ただしさは香席の外に置いておき、無駄を省いた所作を指先まで集中して真似て程よい緊張感を楽しみます。自然と姿勢と呼吸も整っていくような…。
それぞれ聞いたお香は全く印象が違うのに、その順番を当てるのはなかなか難しいもので、隣り合わせた人と思わず顔を見合わせてしまいました。
社長自ら解説や質問への回答をして下さり、お土産のお香も頂きました。
 
帰りがけに老山白檀のストラップを購入し、時折気分転換にくんくんと香りを嗅いでいます。やすり等で削ると更に長く香りを楽しめるのだそうです。
次回の会は10月2日に開催されます。

香りに乗せて

6月21
山田松香木店の「季節の便り 文香揃え」
山田松香木店の「季節の便り 文香揃え」

先日、一通のお礼状を書き上げた後、ふと思いました。
「何か京都らしい雰囲気を出せないものか?」。
品物を添えるのは大袈裟になるし、かといって紙と文字だけじゃ物足りない…。

そこで、露桔梗の香りの文香を封筒に偲ばせる事にしました。
小さな紙にお香を挟んだ文香は、手紙を開いた瞬間からその香りを漂わせ、
「ああ、京都での思い出が蘇る…」なんて事になっているといいのですが。
手紙を読み終えた後の文香は、名刺入れに入れておくという使い方もあるようですね。

字が下手でも、文章を書くのが苦手でも、この香りのひとひらを添えると気持ちが伝わるような気がします。
メールや電話では伝わらない、日本古来のコミュニケーション方法ですね。

2010年6月21日 | 和雑貨 | No Comments »

革新は核心にあり

6月15

pagong京友禅アロハシャツ「パゴン」で知られる亀田富染工場が、イタリア車のショールームを会場に、染めのアート展(~6/20 11~19時水曜休 075-322-2391)を開いています。

昨夏に始めて企画された「京友禅お化け屋敷」は、映画監督・林海象さんによる映画の特殊技術とサイケデリックな柄の友禅染で演出するもので、今年も7月中旬から開催予定だとか。今や、友禅染が人を脅かす存在になるとわ…。

纏う、広げる、包む、バラバラになる、つなぎ合わせる…。
古くから人々を魅了してきたのは、平面と立体で表情を変える柄行の面白さと美しさ。
伝統産業の無限の可能性は、最も核心的な部分に秘められているのですね。

田丸印房のスタンプ

6月1

tamaru修学旅行生たちがお土産を求めて行き交う寺町通りと新京極通りに「田丸印房」があります。
「今は印鑑を作る予定は無いから」と思っていても、ここのスタンプが密かな人気を集めていると聞くと、素通りする訳にはいきません。

先斗町を連想させるかわいい千鳥や、仏像や祇園祭の鉾といった精緻なものまで実に多彩で、ユーモアの裏に密かな職人技が光っています。
「時代物一言スタンプ」等、その独特のセンスはH.Pでも一部観る事ができます。
空いてしまった手紙の余白に、机上の書き置きに、「もう一押し」で笑いを誘う一品。
自作のイラストや文字を持ち込んでスタンプを作ってもらう事もできます。

一度知ってしまったここのスタンプ。今後も新作が気になって、ついついお店に立ち寄ってしまいそうです。

和菓子ストラップ

2月8

wagasiマカロンなどのスイーツチャームが付いた携帯ストラップが人気を集める最中、落雁風の菊の花や千鳥など、和菓子モノも登場するようになりました。

こちらは三条の「京都デザインハウス」で見つけた、練りきりの椿の形をした可愛らしいチャーム。
デジカメに付けて、ケースからぽろんと覗かせてみました。
なお、向かいのアクセサリーショップ「naeclose(ネイクローズ)」の一角には金平糖や飴ちゃんのストラップも。

和のテイストはさりげなく、がちょうどいい。

2010年2月08日 | お店, 和雑貨 | No Comments »

職人の技に触れる

11月24

kazari京町家聚秀軒の秋の特別一般公開「都伝統工芸会実演」で、銀細工の携帯ストラップに一目惚れ。京都迎賓館や有名寺社の錺金具を手がけられている錺屋八代目・松田潔祀さんの手によるものです。
もとは襖の引手にあった銀杏などの立体装飾を、携帯ストラップの飾りとして用いたもので、他にも雪の結晶を模した帯留めや紅葉の小枝にとまる小鳥の香立てなどが展示されており、とても精巧でおしゃれです。
もともと巷で売られている携帯ストラップはすぐに金具が外れてしまうので、新たに丈夫な海外ブランドのものを探していたのですが、よその国の職人さんのものも素敵だけれど、日本の職人さんの手仕事を、小物から触れてみるのも良いのではないかと思いました。

SOU・SOUしつらい

10月13
SOU・SOUしつらい

SOU・SOUしつらい

一見、和風アパレルショップに見える「SOU・SOUしつらい」(075-212-0604)は、2階に上がると景色が一変、数寄屋風カウンターに腰掛けて、オリジナルの和菓子とお抹茶、またはコーヒーで一服する事ができます。
釜の湯を汲み、丁寧な所作で淹れられたコーヒーが、独自のスパイラル管をぐるぐる巡って冷まされていくのを眺めながら待つのが楽しい。

隣のオーダー家具のスペースが「マリメッコのショップに似ているような…」と思っていたら、スタッフの高橋さん曰く、SOU・SOUのデザイナー・脇阪克二さんは京都生まれで、もとはマリメッコを代表するテキスタイルデザイナーだったのです!

新京極を歩いている修学旅行生にも、是非立ち寄って京都のエッセンスを感じてもらいたいお店です。

2009年10月13日 | お店, 和雑貨 | 1 Comment »

「喜々裕」さんでオーダーメイドかんざし

8月3
2Way七五三髪飾り

2Way七五三髪飾り

長かった梅雨もようやく明けて、花火大会送り火ビアガーデンなど心おきなく浴衣のおしゃれが楽しめますね。

藤井大丸を下がった電気街を抜け、少し歩いたところの「京都ぬのはな工房 喜々裕」にお邪魔しました。ここはセミ・フルオーダーメイドも可能です。
京都にちりめん工房は数あれど、京都在住イラストレーターと日本舞踊師範という二人の作家さんによる髪飾り・帯飾りは、色遣いが上品で女の子の顔映りを良くします。
製作体験は2時間2000円とお値打ち。手作りの簪を挿したら川床が並ぶ鴨川を渡り、宮川町や建仁寺六道珍皇寺、縁結びの安井金比羅宮などへ。浴衣での記念撮影にピッタリな景色が満載です。

2009年8月03日 | お店, 和雑貨 | No Comments »

若い女性に戦国ブーム到来

3月23

若い女性の間で戦国時代が人気を呼んでいるようです。
戦国武将をプレイヤーとして対戦するテレビゲームが中高生に、イケメン俳優揃いの今年度の大河ドラマが20~30代の女子達へと影響しているのかもしれません。

戦国グッズ専門店「戦国魂京町家本陣でも、男性よりも若い女性の姿が多くみられました。
武家の旗指物を模したタオルや「戦国トート」、蒔絵の家紋シール等、そのラインナップはマイナーな武将にまで及び、遊び心満載。ゲームも楽しむ事ができます。
歴史ファンというよりアニメ・ゲームファンになったような気分になるお店ですが、時折歴史講座も開催されているようです。

2009年3月23日 | 和雑貨 | No Comments »
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