京都で学生生活
学園祭シーズンになると、きんもくせいの香りが漂ってきます。
むしろ、その強い香りに気づいてから、「ああ、もうそんな季節なのか」と思い出すのかもしれません。
京都は「学生の街」と言われ、鴨川、三条通り周辺はいつも若者で賑わいます。「京都学生祭典」も今年で2年目を迎えました。 春は円山公園でお花見のために徹夜で席取り、
夏は祇園祭に鴨川の土手で花火、
秋は学園祭の打ち上げ。酔ったまま三条河原で溜まったり、
冬は底冷えに負けじと友人達と鍋をつつき…。
懐しい思い出です。
「大文字焼き」に拒絶反応
京の夏の風物詩の代表「五山の送り火」。「大文字焼き」と呼ぶ人がいると、「どら焼きみたいに言わんといて!」と過剰反応するのが京都人(笑)。以下は受け売り情報ですが、
大文字山頂上には弘法大師堂があり、密教(真言宗)。
南無妙法蓮華経から連想される「妙法」は題目(日蓮宗)。
左大文字山のふもとには金閣寺があるので禅(臨済宗)。
舟形は念仏(天台宗・浄土宗)(円仁の船が暴風雨に会ったときに南無阿弥陀仏の功徳により助かった)。
鳥居はもちろん、神道。色んな宗派に由来しているのです。
京の都に魔法陣の様に配置された送り火でもって、お盆に還っていたご先祖様をあの世へと送り出します。
きゅうり禁止の一ヶ月
いよいよ、1ヶ月にわたる祇園祭の幕開けです! この時期が旬となるきゅうりは、輪切りにすると八坂神社の紋と似ている事から、京都人は祇園祭の間はきゅうりを食べないそうです(食べる人も多いけ ど…)。 赤ちゃんの食べ初めの器から、袱紗・着物まであらゆる物に見られる紋は家族・親族等の仲間たちの「絆」のあかし。祇園祭は民衆の祭です。今月いっぱいは きゅうりを断って、お祭りの無事を祈ってみますか?
祇園祭は終わらない
祇園祭のハイライトである山鉾巡航も無事におわりいよいよ1ヶ月にも及ぶ長い祭りはクライマックスへと突入します。
24日には、かつて行われていた後祭に代わって、「花傘巡行」が行われますし、28日には「神輿洗」があります。
そして29日は、「神事済奉告祭」(祇園祭の無事終了を報告し神恩に感謝)が八坂神社で行われ長い祇園祭が終了します。
例年より早い梅雨明けで暑い日が続きます。観光に来られる方は日傘などを忘れないようにしてください。