e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

大徳寺黄梅院

10月26

oubai「紫明 卯庵」と大徳寺黄梅院での「盲導犬支援チャリティー茶会」に参加しました。
紫明 卯庵」は随筆家の故・岡部伊都子さんが長年住んでいた家で、12月の毎週水曜日にTV番組「知る楽 こだわり人物伝」で岡部先生の特集が組まれる予定だそうです。
黄梅院は現在秋の特別公開中で、修復中の「自休軒」の内部も観る事ができます。
「自休」とは、自ずから立ち止まって真剣に向き合うこと。一考すること。周りの助言からではなく、自らが自発的に立ち向かっていくことだそうです。

今年の紅葉の色づきは冷夏の影響で遅いかとおもいきや、ここ最近の朝晩の冷え込みで、端からうっすらと染まり始めている木が所々見られるようになってきました。
立ち止まる事もままならない程毎日に追われているのなら、思い切って予定も立てずに京都へ飛んでみませんか?

2009年10月26日 | お寺, お店 | No Comments »

織部流扶桑派のお茶会

10月5
「明歴々露堂々」
「明歴々露堂々」

珍しい「織部流扶桑派」のお茶会が、建仁寺両足院で催されました。

フランス人旅行者と同席となり、副住職や半東さんが流暢な英語でご解説。
戦国武将・古田織部の創始とされる「サムライスタイル」の流派なので、最もカジュアル(簡素)な「草」のお点前が無いそうです。茶碗や道具が高台や盆に乗せられ、まるで大名同志の茶会!?
ざらざらとした手触りの伊羅保(いらぼ)の茶碗は月面のよう。大きな円形の水指は、満月の様な白い木地の蓋を取ると、影となった水面がまるで新月の様でした。
「お茶碗の拝見は、次客へこんな感じで送って宜しいのでしょうか?」
「ええ、月面着陸でお願いします。」

お客の殆どが初心者の席でしたが、和気藹々と和やかに楽しめました。

観光地に住む人々

8月10
ラム酒とコーヒー用クリームをかけて

ラム酒とコーヒー用クリームをかけて

茶碗坂のふもとにある個人宅へ料理を習いに行って来ました。
今はまだ甘味が少ないいちじくですが、今月の終わり頃になると城陽産のものが美味しいそうです。

先生のご自宅は清水寺のお膝元。窓の外は観光客が行き交う姿が絶えません。
特に観光シーズン中は細い坂を観光バスやタクシー、マイカーが登り家路は一苦労だといいます。
うっかり車で出かけて戻って来たら大渋滞!普段の所要時間が30分のところを2時間もかかってしまったとか…。
人気の観光地に住む人達は大変ですね。

2009年8月10日 | お寺 | No Comments »

建仁寺両足院の寅市

7月21
寅市

寅市

建仁寺塔頭両足院の「寅市」に行って来ました。
建仁寺は、交通機関や祇園の繁華街から近い好立地でありながら、門を潜ると驚くほど静かです。

毘沙門天堂のお膝元で、信楽焼や個性的な焼き物にちりめん染めを応用したストール、帽子等も展示販売されており、シンプルな和柄の七宝焼きピアスを購入しました。
作品を手に取り、作家と直接触れ合えるのが市の魅力。汗を拭いていると、お茶をくれたりパラソルを移動させて日陰を作ったりして下さいました。
次回は9月20日、21日に開催予定です。庭園の公開、月例茶会と共にどうぞ。

建仁寺両足院

6月22
建仁寺両足院

建仁寺両足院

建仁寺の塔頭・両足院では、葉の一部が白く変化する半夏生(はんげしょう)が見頃を迎えています。
臨池亭での呈茶席にて、初めてお茶室での煎茶道のお点前に触れる事ができました。
壁のほぼ一面分がまるごと切り取られたかのような開放的な空間に、瑞々しい緑の庭園からの風が吹き抜けて行きます。
途中で雨が降りだし、珍しく雷鳴の中でのお茶会となりましたが、恵みの雨を吸いこんで甦った方丈前の苔を眺めながら、ゆっくり雨宿りをさせて頂きました。
普段は非公開ですが、朝鮮通信史ゆかりの寺宝や重要無形文化財保持者・清水卯一親子三代の京焼の展示、国宝・如庵写しの茶室「水月亭」、虎市など、見所の多い塔頭です。
両足院の新緑画像はこちら

無料着付け教室の成果

4月13
養源院の桜

養源院の桜

日本和装の「4ヵ月間無料きもの着付教室」の終了記念パーティーに参加してきました。
4ヵ月前は着物の着方を全く知らなかった人達が、見事に自分で着物を着て食事や仲間達とのファッションショーを楽しんでいます。

もともと心得はあったのでおさらいのつもりで通い始めたのですが、毎週着物を教室に運んだり、スピーディーな展開について行くのが大変でした。それでも以前より早く、上手に着られるようになったので、申し込んでみて良かったと思います。

その後、教室の仲間達と日傘を差しつつ会場近くの養源院へ。
ちょうど桜が見頃で、喜んでもらえました。

2009年4月13日 | お寺 | No Comments »

時には「後ろ向き」に

1月20

新年初の茶会、初釜を終えました。

昨年は段取り良く準備できなかった事を今年はできるようになったか、できないままでも少しは進歩したか、毎年同じ催しに参加していると自分の成長具合がよく分かります。
お茶の稽古に限らず、「毎年同じ頃に同じ事をする、同じ場所に足を運ぶ」習慣を持って、一年ごとの自分を振り返ってみるのはいかがでしょうか。

オフシーズンの禅寺は、クールダウンしたい気分に応えてくれます。

 

丑年にちなむ神社仏閣

12月26

北野天満宮

その年の干支を見ると幸せになるといいます。京都で丑年にちなむ神社仏閣といえば、20体以上もの牛の石像がある北野天満宮が有名ですね。祭神・菅原道真と牛とのエピソードが多く、天満宮において牛は神の使いとされています。今年は12/31~1/3の間に生きた親子の牛が登場するそうです。
他には、法輪寺(本堂前に一対の牛と虎の石像あり)と東寺観智院にある虚空蔵菩薩は丑年・寅年の守り本尊で、観智院では1/1~/5と1/10~3/18に公開されます。
また三室戸寺(「宝勝牛」という石像の口にある玉を撫でると勝運が)、八坂神社(牛頭天王も牛が使い)、本満寺(「洛陽十二支妙見巡り」で丑の方角にある)があります。
乳牛の様にどっしりと構えるか、闘牛のように邁進するか、新年のあなたはどっち!?

2008年12月26日 | お寺, イベント | No Comments »

混雑を避けるタイミング

12月8

2008年の紅葉狩りはいかがでしたでしょうか?
今年は人混みを避け、泉湧寺(本坊御座所庭園、雲龍院)→鴨川畔の「アルソーレ(旧「BonBonCafe」)」でランチ→下鴨神社糺の森→西村家庭園→「北山東」で晩御飯→上賀茂神社の夜間拝観という行程で散策してみました。
途中で立ち寄った「ほうせん」は14時半に入店した頃は空いていましたが、お店を出る頃には「6組待ち」という混雑ぶり。数年前まで穴場だった西村家庭園はテレビ番組に放映された影響で15時頃には行列ができる程であったそうですが、閉門前に訪れた時には人ひとりいませんでした。
タイミング次第でこんなに違うものなのか、と改めて実感させられた秋でした。

2008年12月08日 | お寺, お店, イベント | No Comments »

尼さんの人生相談

11月10

秋の非公開文化財特別拝観の最終日に、慈受院に行って来ました。
普段は非公開の尼門跡であり、源氏物語ゆかりの寺宝を所有するこのお寺。
悩み相談等もされているというご住職・梶妙寿さんは、とても穏やかでお綺麗な方でした。
22日には、「源氏の女性の人生相談」と題して、源氏物語に登場する女性達が書いた人生相談の手紙がご住職の元に届いたという趣向で、彼女達の苦悩を救う解答を見つけるというトークショーが予定されています。
聞き手役は歌人の林和清さん、文使い役は和太鼓グループ・バチホリックの中島弘如さんです。
紫の上「大切にされていても不安になってしまうのはなぜ?」
六条御息所「抑えても抑えきれない執着をどうすれば?」
なんだか現代女性にも当てはまるような…。
女性ならではの、豊かな経験に基づいた解答は説得力がありそうです。その柔らかい語り口調に触れてみたくなりました。

2008年11月10日 | お寺, イベント | No Comments »
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