東福寺塔頭・勝林寺
東福寺の鬼門に建ち一山を守る塔頭・勝林寺。普段は一般非公開ですが、今だけ本尊のご開帳や座禅など特別な体験ができます。
秘仏の毘沙門天立像・吉祥天像・善膩師童子像はそれぞれ夫婦・親子の仏像で、これらが安置されている奥の間と本殿とを結ぶ板の間は、天に通じる空間として床に傾斜が付けられており、この様な珍しい設計は他において観た事がありません。
毘沙門天の使いであるムカデの装飾や、大襖絵に描かれた虎も、手触りが伝わってきそうな程にリアル。東京から訪れ、本格的な精進料理を体験されたという方は「美味しかった~」と、満足げでした。
静かな境内の片隅にある桜の木はまだ蕾でしたが、散った後に地面が桜の花びらで覆われ様が美しいそうです。