「投げ入れ」でお花を自由に楽しむ
「生け花」「華道」という言葉はよく聞くけれど、「投げ入れ」「投げ込み」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。
「花は野のあるように」自然のままの姿を保つように生ける、比較的自由度のあるスタイルのことで、茶室の床の間に飾ってあるような「お茶花」を想像してみてください。
創意工夫に溢れる「華道の生け花」も、華やかな「フラワーアレンジメント」も洋花の香りが漂ってきたりして好きですが、「投げ入れ」の繊細な和花の緊張感と自由度のバランスが好みです。
時おり体験している程度なので素人の自己満足画像を載せるのもお見苦しいばかりですが、幾つか投げ入れのポイントをご紹介します。
花器の真正面から花を眺める人に対して、向かっていくように入れる。
(真横から見ると、前方へ傾斜している)
花の茎を切るときは水中で切って「水揚げ」する。
花器から見えるそれぞれの茎は、根元が1本に見えるようにまとめる。
基本的には、葉の数は上から奇数になるように。
籠の花入れ(カジュアル)を使う時期は6~8月。最大10月くらいまで。その際の花数は7種類まで。、
入れ終わったら、全体に水を打って瑞々しく。花器の淵ぎりぎりまで水を満たしておく。
お花の手習いで嬉しいのは、指先から命を感じてパワーがもらえること。
そして家に持ち帰って飾れるところ。
玄関やリビング、洗面所にもお花があるとっていい。
生きてるものを飾るって、やっぱりインテリアとは違いますね。
小学生の頃、ピアノの先生の家の玄関の上にいつもきれいな季節のお花が生きられていて、なんとなく嬉しかったことを大人になってもずっと覚えています。
もうすくひな祭り。お雛さんの傍らに、雛あられと春のお花もお供えしてみませんか。