e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

節分の「祇園ひょっとこ踊り」

2月7

hyottoko e京都ねっとも今年で干支2週目でありながら、節分の日に行われる「ひょっとこ踊り」については知りませんでした。

満足稲荷神社で狐のお面を被った巫女や年男が豆撒きをします。
こちらでは「鬼は外」とは言わず、「福は内」の掛け声のみ。
豆を受け止めるため人々が笑顔で両手を広げ、場が温まると、ひょっとことおかめらが舞殿に上がり、寸劇を披露し始めました。
化け狐がひょっとこの妻・おかめをそそのかして舞殿の外に連れ出すと、様々な表情のひょっとこ達が続々と後に続いて境内を踊りながら賑やかに周り始めます。
軽快な鉦や笛の音色と、おかめの愛嬌、ユーモラスなひょっとこのり付けに、いつしか観衆も手拍子。

太秦・ひょっとこ踊りの会」による奉納だそです。
2023年8月にひょっとこ踊り発祥の地とされる宮崎県で開かれた「日向ひょっとこ夏祭り」で団体・個人ともに優勝したという実力派です。

間の抜けた表情についこちらの頬も緩んでしまい、「こっち向いて~」と声を掛けると、ポーズを取ってくれることも。
その後、一行は20時に観亀稲荷神社から銘々に出発。
通りすがりの外国人に「何が始まるの?」と話しかけられ、追いかける私達の後について来ました。
祇園界隈はちょうど節分のお化けで獅子や助六などに扮した芸妓さんたちにも度々遭遇します。

祇園新橋辺りに再集結したひょっとこ達は更に数が増えたように見え、懸想文売りも加わりました。
祇園町の北側、辰巳神社周りを練り歩き、その後祇園町の南側へと移動していきました。

この「ひょっとこ踊り」は今年で10年目の節目として、一旦終了だそう。
残念ではありますが、春の訪れがいち早く訪れたような、清々しい気分にさせてもらいました。

あ!そういえば…この日は鬼に一度も会ってなかった!

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