上皇ご夫妻が葵祭を観覧
5月17
4年ぶりに勅祭・葵祭の行列が斎行されました。
上皇ご夫妻が初めて観覧されるとのことで、苑内にはたくさんのSPが目を光らせていて、観覧席の前で手荷物検査の長蛇の列。
葵祭でボディチェックを受けたのは初めてでした。
報道陣がみんなかっちりと黒いスーツ姿というのも珍しい光景です。
「どこからどんな風にご覧になられるんだろう?」
「もしや高御座が御苑に運び出されるとか!?」
「まさかあの建礼門が開いてご登場か!?」
「もしも話しかけられたら『お帰りなさいませ』と申し上げるべきか」
といらんことを考えながら見回しているうちに、行列の開始直前に黒い車でご到着。
観覧席の人々が次々と立ち上がり、興奮気味に撮影するので、お二人の姿をカメラに収めるのは至難の業でした。
両陛下は行列を進む人と、何度も丁寧にお辞儀を交わしておられました。
1965年の第10回葵祭では、昭和天皇が香淳皇后と共に京都御苑内でご覧になられたこともあるそうです。
「お元気そうで良かった~」周りの人々は晴れ晴れした顔。
両陛下の真向かいで葵祭を見学していた幼稚園児達が、ご夫妻のお帰りの際に
「ばいばーい!ばいばーい!」と口々に叫んで手を振り、会場を後にする人々の笑いを誘っていました。