e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

「変わらず」時を刻み続けるという価値

2月8


sanmon
(※画像の金毛閣は現在修復工事中です)

大徳寺三玄院特別公開されています。
普段は非公開の塔頭ですが、閉ざされた門前を通る度に、個人的な思い出が甦ります。もう何年も前に、ある雑誌の記事広告撮影の裏方をお手伝いさせて頂きました。
記事の内容は、スイスの高級時計ブランド「オメガ」と、そのイメージキャラクターとしてスーパーモデルのシンディ・クロフォードさんと当時の競泳選手・千葉すずさんが、三玄院を訪れるというものでした。
記憶が正しければ、お茶席に入るときは時計を外して…と、手首のオメガの時計がアップで写るといった趣向だったように思います。
ゴージャスなイメージのシンディさんはとても華奢な身体をしていて、千葉すずさんは色白でスラッと背が高く、お二人とも美しい女性でした。

三玄院は、石田三成や古田織部の菩提寺だけに、誰もが知る多くの武将や貴人が参禅し、戦国の時代でもまたその時を象徴する人々を呼ぶ空間であったようです。
江戸期の絵師・原在中が各室ごとに技法を変えながらぐるりと襖絵を描き、絵師としてもこの上無い誉だったかもしれません。

拝観の後、ここの方丈前でその広告撮影の際に撮った記念写真を(※特別公開中の撮影は禁止です)見返してみてみました。
これまでもこれからもきっとずっと変わらず時を刻み続けていくのでしょうね。

Email will not be published

Website example

Your Comment: