e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

祭は始まったばかり

7月13

mikosi
10日より祇園祭の山鉾建てが始まり、八坂神社では舞殿にて日本神話の語り奉納の後、夕刻より神輿洗式が斎行されました。
祇園祭好き同志の友人のもとへ行くと、去年の祭の間に何度も会った祇園祭大ファンの知人がいて、一緒に八坂神社へ向かうと、またその手のマニアの人々と出会います。
お互いに連絡先も知らず名前もうろ覚えの人もいるし、特に申し合わせもしていないけれど、祇園祭の何かしらの行事の現場に行くと大抵会えてしまうのです。

神輿洗は18時からなので、もともとその間は烏丸まで移動して鉾建てでも観ようとのんびり構えていたのですが、友人達はまだ15時台のうちから現場で撮影場所の確保に向かうとの事で、驚愕しながらついて行きました。
曇り空のお陰で風が涼しく、同志達のコアな情報交換に、数時間も立ちっ放しでいる事すら忘れてしまっていました。
まるでアイドルの追っかけです。周りの人達は濃厚なオタク臭を感じていたに違いありません。

今年の「お迎え提灯」は無く、「神輿洗」は境内のみ。それでもいつしか多くの人が二重三重と集まって、その様子を見届けていました。
中御座、西御座、東御座の三基の神輿が境内の格納庫から舞殿へと上がり、その度に輿丁と観客達の手拍子と「ホイット!ホイット!」が響きます。
朝に汲まれた鴨川の水飛沫で、神輿と共に清めてもらおうと、関係者の赤ちゃんや子供達とその母親達も徐々に集まります。

大勢で舞殿へと運び込む際には神輿に粗相が無いようにと大騒ぎ。
ちょっと大袈裟なくらい荒々しく行き交う掛け声も、場を盛り上げるのに一役買っているのでしょう。

南楼門の上、まだ青さの残る空に白い月が浮かび、舞殿に灯る提灯も、風に吹かれてリズミカルに揺れること揺れること。
なんだか楽しげに見えました。

 →動画はこちら

2022年7月13日 | 歴史, 神社, 観光スポット

Email will not be published

Website example

Your Comment: