提灯躍る 京の夏の到来
6月30
7月から始まる祇園祭月間を目前に、八坂神社の舞殿にて
2022年の祇園祭の山鉾巡行への復帰を目指す鷹山の奉納演奏がありました。
揃いのマスクや手拭いで口元を覆った姿で奏でる光景は、疫病災厄の鎮静を祈る祇園祭の歴史の一幕となるかもしれません。
奉納演奏を終え、肩の荷が下りたようにほっとした様子の浴衣の子供達を、同じく「鷹山」と記されたティーシャツを着たお母さん方が労うように話しかけ、カメラのシャッターを切っていました。
幸運にも梅雨間の曇り空で涼しく、始めはそよ風にかすかに揺れていた提灯が、
お囃子の調子が徐々に上がってくると、弾むように上下に揺れ始めました。
ちょうど、小さな子供が楽しい音楽を聴いて喜んで足をぱたぱたと動かしているような軽やかさです。
今年も鉾建てや山鉾巡行など祭の規模は縮小されますが、祭そのものは中止ではありません。
元治の大火(1864年)で焼失した鷹山の曳山の再建設も進んできていると聞きます。
もはや「夢」ではありません。約200年ぶりの晴れ舞台に向けて、スタートを切りました。 動画はこちら