e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

仕出しは「日常の中の非日常」。

5月18

akoya
今年の母の日は、「阿古や」(075-441-3988)の仕出しを頼んで、家に両親を招待しました。

時間通りに運ばれて来た木箱には、塗りの弁当箱のほか、人数分のお椀と椀種。それにおつゆの入ったアルミのポットが付いています。
「写真を撮って、自分のブログに紹介させてもらってもいいですか?」と尋ねると、
「ああ~どうぞ。うちはネットでも余り情報が出てこないので…。」

お弁当や飲み物をセッティングしたら、コンロで温めた吸い地を、種を入れた椀に張ります。
湯気と木の芽の香りが台所に広がり、高揚した気分とともに食卓に運びます。
皆で揃って蓋を開けた時の鮮やかさ。
赤くて艶のあるもの、瑞々しい緑。素材の良さだけでなく、それらを活かすための丁寧な手作業が加えられているから。
お弁当におすましも付いて、これで3000円とはお値打ちではないでしょうか。

自宅あるいは宿泊先なら、子連れでも互いに気が楽です。
泊まりがけなら、帰りも気にせずごろんと横になってくつろいでもらうのもいいでしょう。

容器類は翌日取りに来られるので、再び木箱に納めて返却します。
「昨日はいい写真撮れましたか?」

仕出しは「日常の中の非日常」。来月の父の日の演出への、一案です。

2020年5月18日 | お店, グルメ

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