e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

あんこ色、みたらし色に染まりたい

9月4

ume
買い物で歩き疲れたころ、寺町通りの先で出迎えるように佇む「甘党茶屋 三条寺町店」。
店内は、眩しい程に真っ白な壁やお皿…というよりもココア色。いやいや、みたらし団子のたれの濃厚な溜まりと伸ばしたところを連想させるようなやや日陰な色合いです。
甘党のお店はこうでなきゃ、と勝手にそう思ってしまうのです。
お品書きの冒頭にある「寺町点心」は、お馴染みの四角いみたらし団子にわらび餅、栗の渋皮煮などなど和洋菓子を組み合わせた、いいとこ取りの五種盛りです。
もちもちの生地であんを挟んだ新作「あんの花束」も試したいけど、河原町店からずっと愛されているみたらし団子も食べたいし、という食いしん坊の心理を巧みに汲んでいますね。
若者が行き交う賑やかな繁華街の中でも落ち着きがあり、またノスタルジックな風情が合うのか、和服姿の人が多く訪れていたのが印象的でした。
「あんの花束」はちょっとした手土産にすることに。
「ディル」「紅茶」「マンゴー」。和菓子では出逢えない素材が、指先でつまめる程の小さな花束に。
喫茶で登場しているものとは違う種類のようで、「私も食べたいな…うう」と後ろ髪をひかれる思いで差し出しました。

2018年9月04日 | お店

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