水景園で蛍狩り
6月19
今年の蛍狩りは、精華町にある「けいはんな記念公園」の「水景園」へ。
暗闇の紅葉谷にある池の周辺には、家族連れが長いお団子状態に連なって蛍の飛翔を待っていました。
最初は目をこらしても2、3匹しか確認できませんでしたが、人々の喧騒に慣れてきたのか、夜の8時を過ぎた事にはあちこちで光り始め、池の上で、あるいは葉裏で発見する度に子供も大人も次々に歓声を挙げていました
呼吸するように静かに放たれる淡い光は、ライトアップやイルミネーション、花火などの電飾イベントとは違って生命の営みを感じさせるためか、発見した当初は思わず大きな声を出していた子供達も、次第に声を落とし腰をかがめて、葉の陰をじっと見守るのでした。
「河川に生息するゲンジホタルには背に十字の模様があり、田んぼを好むヘイケボタルには縦一本の模様があるんですよ」
「竹林で竹につかまって光るヒメボタルは、かぐや姫が竹藪で発見された場面のアイデアになった可能性があります」
15分程の「ホタルのミニ講座」や蛍の生態を紹介したパネル展示も楽しませて頂きました。
今季の蛍の催しは終了しましたが、24.1ヘクタールもの広大な庭園では自然に親しむイベントが頻繁に催され、無鄰菴と同じ造園会社が管理している事もあって、秋の錦模様も期待できそうです。
次回はぜひ「公園ガイドツアー」にも参加して、昼間の庭園を散策してみたいと思います。