甘い京土産と甘くない京土産
4月3
手土産にはよく甘いものが選ばれますが、相手によっては甘くない物が好まれる事もありますよね。 京都駅直結のJR京都伊勢丹地下にある「紫竹庵」を通りがかったとき、「松風」と「味噌松風」という言葉が目に留まって、思わず立ち止まりました。 恥ずかしながら、松風とは京都で限られた2,3の店舗でしか買えないものだと思い込んでいたからです。 「味噌松風」を包んでもらっているついでに、「何か、お酒のあてになるものはありませんか?」と尋ねると「まぶし昆布」を薦めてもらいました。 大徳寺のほど近くに本店を構える紫竹庵は、大徳寺納豆を用いた商品を多数揃えていて、この味噌松風も例外ではありまぜん。 自分が受験生だった頃、やたら生の胡桃や大徳寺納豆を食べていた記憶があり、今思えば疲れた脳が欲していたのかもしれません。また、祖父が食べ物の味比べをする際に、合間に大徳寺納豆を口に放り込んでいたという思い出話も聞いていて、自分にとってはなんとなく記憶に残る珍味なのでした。 「これなら大徳寺納豆そのものほどきつくないし、卵かけご飯やペペロンチーノにしても」とのことで、お土産用とは別に自宅に追加で買ってしまいました。 帰り際にも「冷奴にするなら、これふって胡麻油かけて」との一言の通り、早速夕食タイムに再現。普通の塩昆布に比べてしっとりと細かく、胡麻や柚子の皮の香りが爽やかで複雑な味を生みだしながらもすっと舌の中へ溶け込んでいきました。