ビューティフルドリーマー
3月1
戦国時代といえば、武将たちの勢力争いや親兄弟による紛争に政略結婚など、殺伐とした印象が頭をよぎりますが、現在京都文化博物館で開催中の展覧会のサブタイトルの『A CENTURY of DREAMS 』に惹かれました。 まるで実況中継を観ているような「川中島の合戦図屏風」、シックで美しい具足、文に現れる心情や切れ味良い花押に刀と拵。 夢とは欲のようなもので、文化も花開かせていきました。 終盤を飾る「洛中洛外図屏風(上杉本)」の傍らには、画面上を指で操作しながら拡大して鑑賞できるデジタル画面 も楽しめます。 金色に輝く雲間に見えるのは、乱世による荒廃から復興しつつある都人の営みと、相反する勢力同士が共存する世界。 「夢」。それは戦国時代を越え天下統一を果たした秀吉が遺した句にも登場します。 時の強者たちや宗教者が抱き続けた夢と、同じ時代を生きた市井の人々の夢とはいかなるものだったでしょうか。 一変して、ミュージアムグッズ店では、プリントシール機や京人形伝統工芸士がプロデュースした甲冑風のトートバッグ 、組み立てて直ぐに着用できるダンボール製の甲冑などなど予想を上回るセレクトでございました。