e-kyoto「一言コラム」

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京都は禅のテーマパーク

5月17

zen 京都国立博物館で開催中の 「禅ー心をかたちにー」(22日まで)を観ていると、私達はそれぞれの宗派や信条が違っていても、いつの間にか禅宗の影響を受けた文化に触れながら生活している事を再認識します。
特に「春の京都禅寺一斉拝観」が同時開催中の京都は、庭園や懐石料理、座禅等の禅の世界を立体的に体感できる要素が密集した禅のテーマパークと言えます。
一方で、武家の庇護を受けてきた禅宗では、その伽藍や庭園が時として宿泊やもてなしの場となり、それらの修繕を任された大工や庭師の技術が磨かれ守り伝えられ、今や京都の観光を支える大きな勢力の一つとなっている側面もあります。
「綺麗だね」「美味しいね」という感想だけでなく、禅の思想との繋がりも意識してみたいところ。
これからは仏像や庭園に加えて、長い歴史の流れの中でどんな禅師がどの様な思想を持っていたかという人物像にも焦点が当たっていくのではないでしょうか。

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