京都薪能プレ公演
5月3
大型連休はいかがおすごしでしょうか。
平安神宮で行なわれる京都薪能まで一カ月を切り、そのプレ公演として5日には京都文化博物館の別館で、21日には岡崎公園(旧神宮道)にて、ダイジェスト版の能や狂言が無料で行なわれます。
先月は、京都を拠点とする金剛流の定期能が、特別に東本願寺の能舞台で開かれました。
白書院に面した能舞台のそばでは新緑がゆらぎ、謡の合間に鳥の囀りも聞こえてくるような開放的な空間でも、演者の鍛えられた声はよく通ります。
英語の解説を手にしていても難しいのでは、と気になっていた隣のポルトガル人カップルも、狂言では周りと同じようにくすくすと肩を揺らせていたので安心しました。
8名程の装束姿のちびっこ達も舞台に並び、それだけで花見の風情を想像させるという珍しい計らいも。
もともとは神々に奉納するため、お能や狂言は主に外で演じられてきました。
暮れゆく空の下、炎を揺らす風を感じながら、昼と夜の狭間のひとときに身を置いてみてはいかがでしょうか。