京都は春画の発祥地
4月19
少し前の話題になりますが、細見美術館で10日まで開催されていた春画展が観たくて滑り込んで来ました。
宴会で賑わう屋形船の上で行為に及んだり、周りに台詞が書いてあったり、婦女が巨大な蛸に襲われたり、なぜか鯉のぼりの中で戯れたり、武者の鎧の一部が手でめくれるようになっていたりと、これまで観た事の無い日本絵画の世界が開かれたようで、新鮮な気分に。
本当は、京都が春画の発祥地だというのに、です。
葛飾北斎や歌川国芳、喜多川歌麿など誰もが知る絵師達が描いている事にも驚き。
成人以上を対象とした映画や漫画等を観ていて感じるのは、男性向け、或いは男性作家による作品の場合は、男女が交わっている部分を強調するのに対し、女性を対象としたものはそこまで直接的では無いような気がします。
春画においても「その部分」がグロテスクな程詳細に描かれているものが多いのは、やはり絵師が男性ばかりだからでしょうか。
これは現代の日本において女性の性がまだ開放されていないと考察すれば良いのか、それとも男女の性差によるものなのか分かりませんが、もし女性絵師が早くから活躍していたとしたら、春画はどの様に発展していただろうか、そんな事を考えながら会場を後にしました。