「あさ」生家跡とその周辺
2月8
堀川通りに面するホテル「ルビノ京都堀川」が、現在放映中のNHK連続テレビ小説の主人公のモデル・広岡浅子の生家跡に建っているとして、話題になっています。
当ホテルで開催中のパネル展そのものは、朝ドラ関連というよりは、その時代の界隈の様子を収めた写真が主で、出水三井家の庭園にあったとされている石灯籠や庭石は裏手の駐車場の片隅にぽつんと建つのみですが、ロビー内で自由に持ち帰れる「SANKEI EXPRESS特別編 九転十起の女 広岡浅子伝」(産経新聞大阪本社編集局編集委員 石野伸子著)は、何故現代人から忘れ去られていた女傑が朝ドラの題材として起用されたのか、晩年に遺言をしなかったのは何故か、浅子の人生を詳細に掘り下げていて、一読の価値があります。
ルビノ京都堀川に残る石灯籠を確認できたら、帰り道はそのまま油小路通りを散策してみて下さい。
住宅が並ぶ通り沿いに琴や三味線の老舗があったり、もしかしたら浅子女史が駆けまわっていた頃からあったのではないかと想像力を掻き立てられる様な、時を経た風格のある町家が点在していたりして、静かに胸が踊ります。
観光地化されていない、新旧入り混じった京都の素の姿もまた魅力。
なお、主人公の姉が嫁いだ大坂の両替商・山王寺屋のモデルとなった天王寺屋五兵衛の遺構が残る松殿山荘が見学会を予定しています。ご予約はお早めに!