e-kyoto「一言コラム」

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禊川の変化

6月29

misogi 毎年川床の季節になると、色んなお店を訪れるようにしています。
今年の川床は、焼肉で人気の「弘 木屋町店」に行ってみました。
予約の電話をしようとする度にタイミングが悪いのか、いつも満席だったのですが、駄目もとで当日問い合わせると開店直後ならまだ空きがあるとのこと。
夕暮れを楽しむにもまだ早い時間帯でしたが、即決で向かうことに。
提燈の灯る床の風情もビールが美味しいけれど、川からの風が青い空を押し広げていく様な、夕暮れよりも前の時間帯は、暑さが和らいで今の季節には肌寒いくらいでした。
納涼床の席はコースのみで、主にメインの焼肉の種類で値段が異なる模様。
最も手頃な「葵」コースにしてみましたが、これなら学生さんでも手が届くのでしょう、若いお客さんもたくさん川床を楽しんでいました。
内容は、焼肉のオンパレードかと思いきや、最初は京料理風のお弁当が運ばれて来て、これも「京都の川床らしさ」の演出でしょうか。
「今日は肉の気分!!」な人にとっては、最初のお弁当のうちは物足りない印象かもしれませんが、メインディッシュの大きな一枚肉をハサミでちょきちょき切って食べているうちに、すっかり満腹になってしまい、食べきれない程でした。
ふと床の外に目をやると、禊川で鴨が気持ちよさそうに泳いでいました。数えてみると5羽程は居たでしょうか。
以前の禊川だったら、納涼床の真下の暗い影の中をひたすらまっすぐ無機質に流れているだけでしたが、両側に緑が増えて曲線も加わり、自然の川の様に整備されたようです。
ここ最近の鴨川がまるで公園の様に整えられ過ぎるのは少し抵抗があったのですが、禊川の流れに逆らったり流されたりして思い思いに泳ぐ鴨たちを見ていると、こんなアレンジなら悪くは無いかなと感じました。

2015年6月29日 | お店, グルメ

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