下鴨神社・矢取神事
8月12
真夏にシャワーを浴びるとさっぱりするように、一年の折り返しを過ぎた夏になると、日本人は禊祓(みそぎはらえ)がしたくなるのでしょうか。
立秋前夜を迎えた下鴨神社の御手洗社では、先月の御手洗祭に引き続いて夏越神事が行われていました。
社の井戸の前に野菜などを供え、大麻(おおぬさ)で周囲の見学者も共にお祓いしてもらうこと約一時間。
奉納された厄除けの人形が流され、合図が鳴ると、褌姿の氏子男子が一斉に御手洗池に飛び込み、ざぶんざぶんと音を立てて中央の斎矢を奪いあいます。その時間わずか30秒ほど。
終わった後の池の水面や裸男たちの背中には、厄除けの人形がびっしり。自分たち半年分の穢れを水に流してもらったようで、ありがたい。
夏も半ば。毎日温度計ばかり見て嘆くよりも、何か夏らしい思い出を作る事を考えませんか?
下鴨神社では、16日まで「納涼古本まつり」が開催中です。